選手村で福島縣産の食事が出されるおもてなし | 日本國人

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令和元年・紀元2679年10月1日開始。

 いよいよ近づいてきた東京オリンピック・パラリンピックである。各国選手團の入國も暹んでいるところであるが、良い競技ができる基本は、練習とともに、やはり良い食事だろう。その選手たちが、オリンピック・パラリンピック期間中に食事を攝ることになる選手村にて、福島縣産の食材を使った食事を提供するということだ。大變結構なことである。

 福島縣は、四十七都道府縣中、北海道、岩手縣に次ぎ、三番目の面積を誇る、廣大な縣だ。縣域が廣大なだけでなく、奥羽山脈と阿武隈高地という縣を縦斷する二つの山地により、浜通り、中通り、會津の三地域に分かれるというより分けられなければならぬ程、各地方にはそれぞれ特徴があり、まさに、他小縣二~三縣分あるかもしれない。戦國時代・江戸時代における大名にも、かの奥洲の覇者、伊達政宗が、會津蘆名氏を滅ぼしてから豊臣秀吉に降伏するまでの最大版圖でも達成できなかったように、その全域を支配した大名は居なかった。

 農水産物も、豊かだ。米のとれ高は、新潟県、北海道、秋田県に次ぎ、全國で四番目を誇る。米どころだけあって、酒もうまい。また、會津地方は、山の幸も豊富である。さらに、浜通り沖は、北からの寒流親潮と、南からの暖流黒潮が、ぶつかり合いからみ合う海だけあって、海産物も豊富だ。

 そういう、各種食材が豊富な縣であるにも關わらず福島縣産の農水産物は、不當な風評被害を受けてきた。東日本大震災に伴う、福島第一原子力發電所の炉心溶融事故による、風評被害である。

 もちろん、事故があった福島第一原子力發電所の周邊は、本當に放射能汚染があり、農水産業はおろか、人が住むのにすら不適切である。であるから、その域内でとれていた農水産物が食べられぬようになることはやむを得ない。しかし、その區域は、廣大な福島縣においてはほんの一部のはずだ。それ以外の地域でとれる福島縣産農水産物には、關係ないはずである。

 特に、會津地方は、福島縣内とは言っても、栃木縣の那須や、茨城縣の日立よりも、福島第一原子力發電所から離れているのだ。會津産の農産物も福島縣産として原発周邊地域の農産物として危険を煽るのは、濡れ衣もいいところである。

 ところで、福島縣産の農水産物を、オリンピックパラリンピック選手村にて提供することに、イチャモンをつけてきているところがあるようだ。みんな大好き、韓国である。あれ?韓国は、今囘のオリンピック、ボイコットするとか言ってなかったか??。まあ、こういう、來なくていいところは別として、世界のオリンピック・パラリンピック選手の方々には、福島縣産の農水産物を堪能して、良い記録を出し、より健康になって帰国して頂きたいものである。こういうのが、滝川クリスマスとやらが言うところの、眞の”おもてなし”であろう。

 

令和三年 紀元二六八一年 六月二九日