本日はケンポー記念日? | 日本國人

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令和元年・紀元2679年10月1日開始。

 本五月三日は、ケンポー記念日だそうだ。世界一くだらぬケンポーたる日本国ケンポーとやらが、施行された日なのだそうな。

 だいたい、日本国ケンポーとやらは、憲法でもなんでもない。憲法というのは、聖徳太子がつくった十七条憲法、あるいは、明治時代につくられた大日本帝國憲法のように、國を統治する上で根本となるべき法である。當時の指導者が、知恵を絞り、我が國の歴史・文化を根本に、外国の知見をも参考にして練り上げたものであり、それでこそ憲法の名にふさわしいものだ。しかるに、日本国ケンポーなるものは、第二次世界大戰にて、日本が降伏して武装解除したのをいいことに、日本を占領したアメリカを首魁とする連合国軍が、ハーグ陸戰条約第四十三条”国ノ権力カ事実上占領者ノ手ニ移リタル上ハ、占領者ハ、絶対的ノ支障ナキ限、占領地ノ現行法律ヲ尊重シテ、成ルヘク公共ノ秩序及生活ヲ回復確保スル為施シ得ヘキ一切ノ手段ヲ尽スヘシ。”に違反して、大日本帝國憲法を徹底的に改惡する形で、事實上の占領基本法として、仕立て上げたのである。一部サヨクどもは、最終的に日本の議会をとおり昭和天皇が署名したのだから日本人がつくったのだ、などと詭弁を弄しているが、そもそも、憲法の改惡を命じたのは、連合国軍総司令部(GHQ)であり、最初に日本人が出した改憲案を却下したのもGHQである。そして、GHQがつくった改憲案をほぼそのまま和訳したのが、日本国ケンポーとなっているのだ。すなわちこれは、アメリカ人がつくったアメリカ人のためのケンポーなのである。

 であるから、本來は、昭和二十七年、サンフランシスコ講和条約にて獨立を宣言した時に、廃棄して、大日本帝國憲法に戻すか、新しい憲法をつくらねばならなかったのだが、國賊吉田茂は、それを怠り、日本国ケンポーにのっとった偽国体をそのまま續け、現在に至らしめているのである。なにせ、この變態偽国体、戰後八十年近くも續いているだけに、今の政治が、全てこれに乗る形になってしまっており、廢棄すべきであるにも關わらず、簡單には廢棄でき難くなってしまっているのだ。そこで、多くの保守を名乗る者共は、日和ってしいまい、改憲で茶を濁そうとしても、その発議に、国会議員の三分の二以上が必要という、そもそも變えさせぬことを前提とした改憲条項により、それすらも難しい現状となってしまっているのである。しかしながら、このフザけた日本国ケンポーなるもの、いかなる手段を用いてでも無力化せねばならぬのである。

 

紀元二六八〇年・令和二年 五月三日