出雲の伝承・・・番外編
出雲族は 南インドから渡来したと伝承されています
出雲族の民族神はクナト神・幸の姫・サルタ彦
象の住む国からやって来たと伝承されていますが
サルタ彦はガネーシャのことだそうです
ガネーシャは非アーリア系の民族神だったようです
後に ヒンズー教に取り込まれたようです
仏教では歓喜天(聖天)とされています
ガネーシャは象の頭なので 日本では猿田彦は鼻が長い
ガネーシャの父はシヴァ 母はパールヴァティ
ということで
クナト王=シヴァ
幸の姫=パールヴァティ
サルタ彦=ガネーシャ
と 思いましたが・・・
インド神話から・・・サティ (サティは貞淑な女を意味するらしい)
ダクシャ神にはサティという娘がいました
ある時 ダクシャは娘の婿を選ぶ宴会を開きましたが
行者のような姿で日々を過ごしていたシヴァは招待しませんでした
サティはシヴァをとても慕っていたので
彼以外の誰とも結婚するつもりはありませんでした
夫候補となった神々の中に
シヴァがいないことを知ったサティはとても悲しみ
シヴァが現われることを強く祈りながら
花婿に送る花輪を空中に投げました
そこに シヴァが現われて花輪を受け取り
サティとシヴァは結ばれることになりましたが
ダクシャは シヴァを快く思っていませんでした
後に ダクシャは
すべての神々を招いた会合で
ダクシャが入場したとき 他の神々は挨拶をしたが
シヴァだけが挨拶をしなかったので
この無礼に対してダクシャは大いに怒り
シヴァ以外の神々を招いて盛大な宴会を執り行うことを思いついた
その日サティは 神々が列をなして出かけていくのを見て訝しみ
何があるのか調べたところ ダクシャの下に向かうことを知った
サティは急いで父に面会をして 夫のシヴァも招くように嘆願したが
ダクシャは 娘サティの言葉をはねのけた
このため サティは夫の名誉を守るために
祭火の中に身を投じて 焼け死んでしまった
これを聞いて激怒したシヴァは宴会に乱入した
シヴァの怒りは凄まじく 配下の者たちと共に破壊の限りをつくし
全ての神々はその場から追い散らされ
大暴れした後でシヴァは
サティの死体を祭火の中から取り出し 身体を抱いて嘆き悲しみ
愛する妻を失った悲しみで狂気にとらわれ
サティの身体を抱いて全土を荒らし回った
これを見たビシュヌ神はチャクラムでサティの身体を50個に分断し
シヴァを正気に戻しました
この時 サテイの身体の一部が落ちた地は聖地となり
聖地からは無数の女神が生まれたとされています
後にシヴァの妻になったパールヴァティは
サテイの生まれ変わりとされています
シヴァとパールヴァティの子がガネーシャと伝えられています
ビシュヌ神の妻はラクシュミー
ブラフマー神の妻はサラスヴァティ
クナト王とは シヴァ神
サイノカミ(=幸の神=幸姫)は
シヴァ神の最初の妻で サティ神
サルタ彦(猿田彦)は
シヴァ神と後妻パールヴァティの子
ガネーシャでした
渡来したのは クナト王の一族ではなくて
ドラヴィタ人で
クナトノ神を信仰する王の一族ということかもしれませんね