大菩薩峠へ行ってきました。 | 俳句とお星様と山歩き

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俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

 

大菩薩峠

どうも 今週の天気は ぱっとしないが、 大菩薩の天気を見ると火曜は大丈夫そうである。 久しぶりに大菩薩で花を愛でてみようと思い立ったが 、火曜は各地で午後は雷雨になるとの天気予報だが構わず出かけることにした。 大菩薩峠 へのバスは第一便が八時十分甲斐大和駅発なので、電車を下車すれば、登山客はわずか三人で、後から四人ほど来て、七人でバスは出発である。 普段と比較すると驚くべきで少なさである。 なるほど、 電車を下車すれば小雨ではあるが降っている。山の天気予報を見れば、天気予報が変化していて、 雨が降るとある。雨ならカッパを着てと覚悟をして、バスは出発である。 途中、 小屋平で一人降ろして、後は上日川峠での下車である。バスを下車すると小降りの雨もどうやら上がりそうで、雲間が切れて、 青空が見えてきている。 これは晴れるに違いないと判断して、一応傘だけは ザックの横のポケットにいつでも取り出せるようにして出かける。 ロッジ長兵衛も営業中である。さあ、 山道と林道に分かれるが、 林道を行こう 。ほとんどの人が山道行くが、 私はいつも福ちゃん荘では林道である。バスの車窓からは葛の花や吊船草が見えたが、また、マルバダケフジの黄色い強烈な花の群落も見たが、林道を歩いても マルバダケフジを同様に望む。林相はどうだろうコメツガの森や山毛欅の森、 いずれにしても林床は熊笹の笹原であるが美しい。それがこの山の特徴といえば特徴であるだろう。福ちゃん荘までは二十分ぐらいか、 いつも通りに店先でトマトが冷えている。かき氷もやっているようで、客を迎える体制は万全の感じである。 ここで唐松尾根への道と大菩薩峠の道の二手に分かれる。 私は雨ならば 唐松尾根を登ろうと思ったが、雨は大丈夫そうなので、 大菩薩峠へと先に行くことにした。 右手に 富士見荘があるがもう営業はしていない。富士山の展望の良いところで、晴れていれば 写真の撮りたくなるところであるが、今日は 富士山の展望はない。 まっすぐに行って川を渡れば登山道となる。 急なところも難しいところもない 登山道である。 一人だけ下山の人とすれ違ったが、今日は天気の塩梅がイマイチであるので何しろ 人が少ない。 こういう大菩薩も久しぶりである。 登山道が大曲して、右手に 展望が開ける 開放的なところがあり、 そこには木の長椅子が置かれてあり、 よく見れば雨に濡れ切ったツリガネニンジンが二輪だけ咲いている。わざわざそのことをいうぐらいにこのコースは花が少ない。 そこから少しして左手に尾根が開けてくるところがあり、 その尾根がだんだんに低くなって、 こっちが登っているからそうなるのだが、 すぐに介山荘 が見えてくる。介山荘は今日が休みのようで、 シャッターを下ろしている。ここが大菩薩峠である。これからゆくべき尾根が明らかに見える。天気は快晴ではないが、 青空もかなり出てきて、その先へと進めば 、大菩薩湖が見えて、その左手の空に 富士の裾野が見える。富士の全体は見えないが、 形は想像できるだけの断片は見える。 全体が見えれば素晴らしいのだがと思いつつ、 まず、最初の岩稜を登り詰めよう。マルバダケフジはもちろん咲いているが黄色い小さいオトギリソウも結構散見する。 それと多いのはコウリンカである。 これも 鹿が食べないのか、 多いものの一つである。ハナイカリの群落が一箇所あった。 また結構成長したのも見た。その岩稜からは甲府盆地のというか、大菩薩が抱いている谷から扇形に開けている盆地の形が素晴らしい。 残念ながら 南アルプスも八ヶ岳も雲の中である。さて、その山稜で柵をしている人ところがあり、見ればマツムシソウが咲いている。何輪も咲いているところがとても 嬉しい。 それとヤマハハコやツリガネニンジンやタカネコンギクなどを見る。 全く期待していなかったので儲けたような気分である。来てみるものである。 ここからは 賽の河原へ降りる。 見れば初めてであろうかカイフウロを二輪見る。 またアキノキリンソウも ポツリポツリと咲いて可愛いものである。吾亦紅も大菩薩の風に揺れている。 ここからは二千メートル 地点へと登って、 雷岩へと至る。雷岩で昼食にしよう、 今日はパン食である。雉であろうか、低木の影をウロウロしている。 雷鳥という訳は ないのであろう。蜂が飛んできて昼食の邪魔をするのが難点ではあるが、まあ、 これはしょうがない。さて 大菩薩の頂上に行ってもしょうがないので行かないで、 下山する。パッと見ればウメバチソウが一輪、 たった一輪であるが 見つけられたのでこれは嬉しい。 それから薊も見たが、アキノタムラソウもあり、 これは書き忘れた。 白い小さな花はノダケであろう。 さて、 下山 だが小石 、中石、大石、 大岩に土混じりの道で、しかも急な唐松尾根なので、道の選択と足の運びを特に気をつけて下る。一家族と二組のカップルが登ってくるのに出会ったぐらいか。急坂はこれで終わりかと平行道を行けば、また急坂が始まって、 それが終われば福ちゃん荘は近い。バス乗り場は上日川峠なので、 そこまで戻って着替えをして、小豆ミルク氷を頂いて、長兵衛小屋の周りを見れば 、オニユリが咲き、 ホタルブクロが咲き、ニガナ、イヌハッカが咲いている。バスは十四時出発の甲斐大和行きである。 今日は約四時間の山歩きでした。

 ありがとう、大菩薩峠。

 ありがとう、 秋の草花。