殿が谷戸庭園の三椏の花 | 俳句とお星様と山歩き

俳句とお星様と山歩き

俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

 

紅梅や和尚の筆の茶筅塚

 

今日は、春疾風の感じで、寒かったです。

 

白梅を散らしてをりし鳥一羽

動かざる雲空に置き春疾風

紅梅と白梅囲む小公園

落椿羽衣町に西東

春疾風洗濯物のアクロバット

静けさの御屋敷街の百千鳥

山茱萸の花や小社あるところ

ものの芽は祈りのかたち日の斑浴ぶ

犬抱きて待つ信号や春疾風

紅梅や工事現場の白き壁

コンテナを花屋としたるチューリップ

春ショール風のごとくに会ひにゆく

ものの芽の狭庭としたる猫車

春服と同じ笑顔の三姉妹

青空と雲の境界春疾風

一片を空へ吹き上げ庭の梅

空の色二分けにして春疾風

雪柳すぐに銀河となりにけり

三椏の花風にぽんぽん弾む

山茱萸の黃色を灯す日差しかな

日差しはも離さざる三椏の花

まづ星の瞬きをせる雪柳

土佐水木太平洋の飛沫とも

土佐水木天に荒波あるごとく

南洋の日を滴らせ土佐水木

太筆で描ける丸や木瓜の花

僅かなる桃色ありて木瓜の花

蕾みな筆のごとくに木瓜の花

幹と枝みごとなりける梅の苑

地に散りてなほひかりをる梅一片