今日は、芦ヶ久保の丸山と日向山へ登ってきました。
杉の花左右に分けて秩父線
見渡せば無尽蔵なり杉の花
単線の交換待ちののどけさよ
近道は別荘の横薮椿
春なれや砂煙立つ武甲山
紅梅を捧ぐるやうに武甲山
湧水の馳走のありぬ春の山
獣の避け柵の開け閉め春の山
林間の静かに散れる杉の花
山道はU字に掘れて春寒し
春の霜踏めば山音立てにけり
前をゆく一団遠き春の山
椅子机出会ひのテラス春の山
上州の雪嶺連ね山は春
白嶺は何処のものか芽吹き山
上州も甲州も指呼春の空
真つ白な峰を押し上ぐ木の芽山
春空に盟主武甲のそばだちぬ
春めきて秩父盆地を一望す
一望を四方それぞれに春の山
春空へ浮き立つごとく峰白し
初蝶の木立の中に消えにけり
蝋梅の全き明かり日向山
杉の花頭上から降る山の道
驚きて翔ぶ初蝶や山の道
初蝶の翔び出てすぐに消えにけり
ゆさゆさと揺れてをりたる杉の花
竹林をひかりとしたる春の風
林道の誘ふやうに春の鳥
登りきし山並みを置く春の空