府中郷土の森の十月桜 | 俳句とお星様と山歩き

俳句とお星様と山歩き

俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

 

秋雲をそびらに富士の峰白し

 

午前中は、天気も良く、午後は雲が広がりました。

 

義貞の像駅前に水木の実

清水下小路を通る秋の蝶

ぼろ菊の白き花弁健気なり

茶の花や墓地へと続きをる小径

鈍色を放ちてをりぬ臭木の実

門柱の戸に一鉢の秋薔薇

秋雲や多摩の横山果てなくも

屋上に物干し台や秋の雲

小社の大樹の下の臭木の実

竹垣や柿の一樹の空ありぬ

逆光に毛虫のやうな猫じやらし

柿熟れて武蔵国府といふところ

集められ一樹の下の栗の毬

コスモスへ風が遊びに来てをりぬ

団地みな三階建てや秋桜

泡立草囲みてをりぬ畑かな

日の斑今つと出会ひたる水木の実

天上を覆ひてをりぬ薄紅葉

木造の紅葉かつ散る役場かな

白壁の郵便局や薄紅葉

藪の中声の聞こゆる杜鵑草

藪の中色を極むる杜鵑草

鳥声を身内に入れて杜鵑草

青空へ透けて十月桜かな

花弁を重ね十月桜かな

十月桜それぞれひとりごころかな

青空へぽかり十月桜かな

青空の日差し十月桜かな

日の色となれる十月桜かな

二色を延べて十月桜かな

秋蝶と木道渡るひとところ

コスモスの灯りとなりぬ水の面

水の面へ首伸べてゐる杜鵑草