春霞秩父も多摩もひとつにす
今日は、テレビの映像が見えなくなって、色々やってもダメで、結局、電気屋へ行って、新しいのを契約しました。そんなんで、ばたばたして、夕方、散歩してきました。
春霞形で分かる山幾つ
春霞遠富士しかと抱きをり
富士山のビーナスライン春霞
富士山のまるでプリンや春霞
春霞ホリゾント幕かも知れぬ
針鼠居るがごとくに草萌ゆる
日差しみな抱くごとくに春の午後
児を乗せる母の自転車春の風
春の雲天女の絹のごとくとも
風少し強くなりたる春野かな
芽柳の遊び場とせり青き空
芽柳の自由見てゐる流れ雲
一群の鳥の餌場や風光る
果てしなく啄みてゆく春の園
剥き出しの春の土てふ湿りかな
吾が影を残して春の夕焼ける
午後の日を入れて昂る春の川
犬連れて過ぎる土橋や春の川
足早に交はす挨拶春の宵
森ひとつ春の夕焼け透きをりぬ
古傷のチクリと傷み春兆す
小径ゆく人も一人や木の芽山
草叢に一輪の姫踊子草
恥ぢらひの顔して姫踊子草
春禽の声に散歩の犬吠ゆる
この森の主の大樹の芽吹きかな
下校児の春の川へと投げる石
紅梅の一樹の空や貸畑
菜の花のまぶしむほどに貸畑
白梅へ午後の日差しの宿りをり