龍天に眠らざる朱の塔ひとつ
今日は、山の道具のモンベルへ行ってきました。結局のところ、機能と品質が優れてしかも安いとなるとモンベルではないかと、使っていて思います。
龍天に昇るや湖の水飛沫
暗雲とひかりがしるべ龍天に
龍天に昇るを知りし人のなし
時空にもあるクレパスや龍天に
山寺の余寒といふも有難し
ふるさと余寒思はば父母のこと
八王子城址の暗し余寒しなほ
渓ゆかば身にひしひしと余寒かな
窓際にをれば余寒に包まるる
霊峰のふところ深く雪解風
雪解野に妖精の杖踊りをり
ひたひたと潮に乗りゆく雪解風
大岩は神の依り代雪解川
山中の古刹の雪解雫かな
峰入りや鬼の子孫の行者宿
峰入りの霊のごとくにゆく白衣
峰入りや果無山の連なれる
峰入りや女人禁制刻む岩
峰入りややうお参りと交はし合ふ
大手筋並ぶ露店で売る水菜
水菜買ひ酒粕買つて伏見かな
醍醐寺の山越へ水菜畑かな
水菜買ふ今も竹屋がある伏見
酒水でシャリシャリ洗ふ水菜かな
再会を願ふこころや春の宵
春の宵人に項といふところ
春の宵街灯予告なく灯る
春の宵こんなところに出入口
春の宵川の流れに艶ありぬ