檜扇や掃除小僧に送る風
今日は、オークスがあり無敗の二冠馬が誕生しました。強かったです。私は1着4着で撃沈でしたが、見ごたえありました。
檜扇を過ぎくる風にあるぬくみ
参道の白薔薇二輪つぶらなり
雑草のごとくに蛍袋かな
寄りゆかばすぐに荒ぶる黒揚羽
介護の手しかと結びて風薫る
幼子と同じ目線で水遊び
青葉光母の胸へと飛び込みぬ
えごの花すでに定めてゐる覚悟
カルミアや薄衣風を孕みをり
カルミアやレース手袋脱ぎをりぬ
枇杷の実のたわわに工事現場かな
紫陽花のまづ一粒が色付きぬ
はみ出してこその人生鉄線花
作物を寿ぐごとく夏の蝶
花空木すぐに弱気になるこころ
旅出来ぬつらさよ箱根空木かな
終点に緑陰のある遊歩道
折り返し地点で待てる藪蚊かな
来し方をそれぞれ語るすひかづら
薫風や自転車降りてする読書
昼顔の絡みてをりぬ鉄条網
艶かくすごとくうつむき茄子の花
家族四人指さす畑茄子の花
初めての道の遠さよ夕焼雲
ひと叢の花壇が棲み処夏の蝶
昼顔に支配されたる垣根かな