野生シクラメン | 俳句とお星様と山歩き

俳句とお星様と山歩き

俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

 

十一月白きものへと日の宿る

 

どこから風邪を貰って来るものやら知りませんが、昨日から体調が今一で、今日は、家でごろごろです。

 

穏やかに和する天地や十一月

兄妹でする綾取りや神の旅

真空の音たててゆく神の旅

山襞を深く刻みて神渡

奥山の梢吹き上ぐ神渡

初霜や古代よりある農事暦

初霜や山の裾野が畑なり

冬浅し紅灯並ぶ石畳

校庭に立つ砂煙冬浅し

達磨忌の目玉の親父お椀風呂

達磨忌の円相となる鳶の輪

追憶のゴールデン街一の酉

蛇女ろくろ首ある一の酉

熊手ゆく露天の明り浴びながら

偉丈夫の肩かるがると熊手かな

茶の花の転がつてくる山の肌

茶の花や美人の多き里なりぬ

山茶花や人に生涯恋ごころ

山茶花や離ればかりの料理店

崖のぼり来たる怒涛や石蕗の花

露天湯を明るくしたる石蕗の花

冬の月行方の知れぬ友ひとり

冬の月墓場にありし芭蕉庵

ぱつちりと眸を開けて冬の月

神無月土手で見上ぐる青き空

庭下駄の冬の月光弾きをり