
侘助の一輪挿しの乗る座布団
今日は、義理の兄の家族と昼間の忘年会をしてきました。焼き鳥屋ですが、やはり、鳥皮が一番ですね。
大綿の茅葺きの家住まひとす
煌々と裸電球藁仕事
綿入の打ち出の小槌模様かな
雲隠れはた葉隠れの竜の玉
練炭の燃え尽きてなほ崩れざる
夜鷹蕎麦化粧濃ひ目の女かな
寄鍋や郷里知らざる者同士
湯豆腐や指の先ほそき夫と妻
懐かしき射的屋で知る湯冷めかな
湯気立つやひと時眠る理髪店
扇なし降りくる雲や雪催
雪降るを待ちて来る客兼六園
深雪晴雫の音が覆ふ街
齢ゆかば顔に責任雪だるま
ふるさとに訪ぬる奇談雪女
天と地の繋がりてより雪しまき
訪ね来る人をもてなす雪囲
闇汁に基本の出汁のありにけり
山眠る獣ばかりの足の跡
校庭にころころ遊ぶ冬着の子
一盞でほぐるる顔や漱石忌
ずけずけともの言ふ妻や漱石忌
研ぎ澄ます天と地のもの風冴ゆる