
撫で牛の鼻に白梅映りそむ
今日は、曇天ではあるが、散歩がてらに谷保天満宮の梅林を訪ねた。本来は自宅から歩くのだが、昼酒を頂いているし、俳句以外にやることも少しはあるので、南武線でゆく。
天満の杜の椿の天に満つ
冴返る幣の白さや天満宮
白梅の曇天の杜灯しけり
梅林の華やぎを背に神楽殿
梅一重蕾の紅の濃かりけり
曇天のぽつと明るき梅の園
一樹より鳥声のして梅の園
白梅の白雲よりも柔らかし
石碑みな地元の偉人梅の園
白梅の蕾零るる雫かな
一重八重仕草それぞれ梅の園
老梅の妖しき枝を曇天へ
甘酒を両手で包み梅の園
歩を合はせゆくは恋人梅の園
白梅の散り敷く苑のぬくみかな
それぞれの向きを違へて枝垂梅
遠近に烏の声や梅の園