
青空に身を震はせて冬薔薇
今日で、仕事納めで、なんだか、安心します。今回は九連休のようですが、休めば、あっという間で、たちまちです。本の一冊ぐらいは、眺めていたいので、図書館に借りに行きますが、まだ、開いてましょうか。
忘却のための日記を買ひにけり
日記果つ結論の出ぬこと幾つ
平安の色かと思ふ京人参
下仁田の葱たつぷりと鍋仲間
上州に育つ風の子根深汁
ねんねこや奉公といふむかしかな
白鳥の地上の幸を抱くかに
日記果つ結論の出ぬこと幾つ
平安の色かと思ふ京人参
下仁田の葱たつぷりと鍋仲間
上州に育つ風の子根深汁
ねんねこや奉公といふむかしかな
白鳥の地上の幸を抱くかに
掛軸の一行書の冬座敷
富士望む枝とんとんと冬雲雀
寒雷や都会も顔も浮かび立つ
一本の煙草の炎寒夜かな
会社への帰りとなりし寒茜
湯殿より盆地ひとつが冬霞
高みよりこの世覗きて冬の鵙
山宿に近む天界冬銀河
冬星のごとき輝き山小屋の灯
富士望む枝とんとんと冬雲雀
寒雷や都会も顔も浮かび立つ
一本の煙草の炎寒夜かな
会社への帰りとなりし寒茜
湯殿より盆地ひとつが冬霞
高みよりこの世覗きて冬の鵙
山宿に近む天界冬銀河
冬星のごとき輝き山小屋の灯
色彩を奪ひ尽くして霜の朝
形あるものを平らに霜の朝