ちょうど、 臘梅も良くなりました。万作も随分と咲いたでしょう。
山の方は、まだまだで、まあ、楽しみは後に取っておくという感じでしょうか。
山道も、人出が多いところは泥んこ状態で、あれはあまり楽しくありません。
山も、時期時期で選択しないと、どうも塩梅がよくないことに遭遇します。
氷下魚裂く祖父似と言はれ昼の酒
たもとほる歌枕の地雪を漕ぐ
つぶらなり里山の道冬苺
雪晴の野をまろげゆく二人かな
身を揺すり吹雪を解くや縄のれん
つむりより湯気立ち昇る武道館
ともがきが眠りし尾根や冬桜
鳥も来し苫屋の昼餉山始
初寅の山の気賜ふ鞍馬かな
鉢巻をきりりと締めて寒詣
明るきは庶民の暮し藪柑子
一盞の元旦搾り頂戴す
川面へとぽかりと開き寒椿
寸劇のとぼけた顔や猿廻し
雪解けの雫やさしき観音堂