中日原から鷹ノ巣山・六ツ石山より奥多摩駅 | 俳句とお星様と山歩き

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俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

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(鷹ノ巣山から、大岳山・御前山が見えます。頂上からの景色です。)
 
 
中日原(稲村岩尾根)から鷹ノ巣山・六ツ石山より奥多摩駅
 
先週の日曜出勤の代休で、本日は休日である。土曜は予定があり、日曜は雨の予報ということで、
 
久しぶりで、今日、山に行かなくては、十月は山に行かないことになってしまう。身体が山を忘れてしまう。
 
なので、まあ、奥多摩の紅葉の状況は、どうなっているのだろうか。今年は、不作なのだろうか。
 
奥多摩駅で、下車すれば、なんという人手であろうか。平日であるぞ。驚きました。
 
8:10発の日原鍾乳洞行のバスは、ほぼ満杯。川乗橋で、川苔山方面の客を三分の一ほど降ろして、
 
東日原で三分の一ほど下ろして、中日原で八人ほど下ろして、バス停は、井戸があり、水がコンコン湧いてい
 
る。見れば、役の行者が引いた水との言い伝えが書かれてある。由緒正しいのである。
 
思わず呑みたくなるほど豊かである。靴紐を結びなおしていざ出発である。
 
このコースは、三大急登ということを良く書いてあるが、どのらへんの三大なのであろうか。
 
バス停の先から、渓流の横を歩む、しばらくで人一人歩けそうな立派な吊り橋が左手に出てくるので、
 
そこを渡って、支流の谷へと入る形になる。今日は、今の時点で、雲ひとつない爽快な天気である。
 
渓流の響きも心地よい。右に左に木橋を渡る。特には問題がない。道も薄らと足跡が分かるので問題ない。
 
渓流を登りて、左側の谷へと取り付く。ジグザグに、斜度が結構あるので、石を落さないように注意して歩もう。
 
息を切らせながら歩めば、そのうちに尾根に取り付く。
 
そこで、左が稲村岩で、この岩は特徴があり、日原の村からも良く見える象徴的な岩である。
 
登りたくもなるが、ここはパスして、右手の稲村岩尾根へと取り付こう。ここからがコースタイム二時間十分であ
 
る。これまでがコースタイム55分とある。ここを登るのは、バスの時間がちょうど手頃であるからだが、
 
一度は上りたくなるコースであろう。山の名前もいいではないか「鷹ノ巣山」である。
 
えっこらえっちら、体重移動で山を登ってゆく。木々はまだ青々とブナの息吹をたたえているが、
 
だんだんと、登るにつれて、薄紅葉をなす木々が増えて、そのうちには、完璧な紅葉となっている木々が現れる。
 
標高が900メートルぐらいからだろうか。樹間からたまに見える、山肌のなんて美しいこと。
 
青葉がそよぎ、紅葉がそよぎ、葉陰より洩れくる木漏れ日も、色なして、まるで万華鏡のごとくに自然が展開す
 
る。太陽の光は、あらゆる美の源であるかのように、逆光は逆光のよろしさをもって、紅葉を彩る。
 
一歩一歩に展開する、自然の生命のドラマが、まさに目前にある。見るということ見られるということ、その美しさ
 
を一歩一歩に知ること、そのものがドラマであろう。ひかりは一本の矢のごとくに輝き、紅葉がそれを潤す。
 
高みになればなるほどに、紅葉が濃くなり、そして山も急峻になる。
 
標高にして、1000メートル以上は登ることになるので、覚悟はしていたが、やはり、間が空けば、足に来ます
 
よ。時計の高度計が1700メートルを越えると、さてさて、そろそろ頂上です。
 
不思議なもので、人声が、あるビブラートをもって、随分と前から響いてくるものなのです。
 
それで、頂上であることが分かるのです。
 
さてと、頂上に到着です。ここは東京都最高峰の雲取山からの稜線にあります。でありますから、
 
雲取山から奥多摩駅までの尾根を石尾根といいます。その線上にあるのです。
 
鷹ノ巣山は、南面が開けてまして、展望がすこぶるいいです。でも、もう雲が出てきて、富士山は見えません。
 
大概、展望は十時までなのです。それでも、日の出山・御岳山・大岳山・御前山・三頭山・丹沢・などは一望で
 
す。そこで、食事です。頂上は私を入れて、八人ぐらいです。皆さん食事中です。
 
ラーメンを作る人、本格的に料理をしている人、おにぎりですます人、パンですます人、それぞれです。
 
展望は、最高です。やっぱり富士山が見えないと物足りないですね。東京ですからね。
 
そこからは、石尾根を奥多摩駅まで降りてゆきます。コースタイムで3時間40分です。
 
頑張って行きましょう。最初は、尾根の防火帯を降りてゆきます。防火帯ですから、展望がいいです。
 
紅葉が楽しめます。気持ちが良い尾根道です。水根山までの途中に、水根の集落への降り口があります。
 
ここから降りてもいいのですが、どうせなら、バスを乗らないで奥多摩駅まで行きたいものです。
 
その内、登りで使いたいものです。水根山を越え、城山の辺りで、お猿さんを目撃。
 
あれ、逃げて行きますよ。
 
山道を行けば、まだ、山栗が沢山落ちてます。ちょうど十二時ぐらいですから、食事中だったのですね。
 
またゆくと、今度は一匹のお猿さんが逃げてゆきます。真っ赤な顔です。
 
ここも山栗が沢山落ちてます。はぐれ猿さんの食事中でした。
 
尾根道を歩めば、将門馬場というところに着ます。そこで、男性が一人汗を拭きつつ食事中です。
 
聞けば、カラ沢尾根を登ってきたというではありませんか、地図には山道はないのです。
 
どこへ下りるかと聞けば、「大沢」へ下りるといいます。これも山道は地図にないのです。
 
まあ、尾根があれば、人が通った跡がありますが、それは道ではありません。
 
調べてのことでしょうか、驚きです。そこからは、少し急降下して、二股に分かれる山道を右手に降ります。
 
左は、道がありますが二本の木が置いてありますから、正式な道ではありません。
 
すぐに、「六ツ石山・奥多摩駅」の表示にしたがって、山肌を、まくような形になります。
 
六ツ石山分岐からは、せっかくですから六ツ石山に登ってきましょう。前にも登ってますが。
 
誰も人が居ませんが、ここで一服です。
 
展望はないですが、結構山頂は開けてます。
 
三ノ木戸山の手前の表示が、「絹笠を経て奥多摩駅」と「三ノ木戸山林道を経て奥多摩駅」と分かれているので、
 
単独者が私が来るのを待っていて、どちらへ言ったらいいのでしょうかというのです。地図を見ればすぐに分かる
 
のですが、わからなのでしょう。ここは絹笠を経て奥多摩駅です。
 
さあ、先を急ぎましょう。三時前までには、奥多摩に着いて、余裕を持って帰りたいものです。
 
山道の左手に粗末ではありますが、稲荷神社を見て、更に下ると林道に出て、また、山道を行って、
 
羽黒三田神社があるのは嬉しいですね。
 
途中に、やはり、廃村があり、村には廃屋があり、そういう暮らしも文化も失ってきつつある現代は、
 
どういう幸せに巡り会ったのだろうかと、考えながら、歩を進めます。
 
間もなく、奥多摩街道に躍り出て、お酒と摘みを買って、奥多摩駅です。
 
人の居ない車内で着替えて、一杯やって、幸せな一日に感謝です。
 
お付き合い頂き感謝です。
 
有難うございました。