熱燗 | 俳句とお星様と山歩き

俳句とお星様と山歩き

俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

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(那須山です。引き続き先輩の信田さんの写真です。) 
 
熱燗や悪酔ひつねの屋台かな
 
浜松町に勤務していた頃は、良く、屋台の酒を飲んだものである。
 
なにしろ、駅に到着する前に、網を掛けられていて、掴まってしまうのである。
 
酒の銘柄は忘れたが、○○正宗とかいう、まったく、世に知られていない、混合酒といったら、
 
申し訳ないが、必ず、悪酔いするのである。
 
その点、今の酒は、驚くほど品がいい。
 
 
熱燗や夢二が描く細面
 
あぶな絵の浮かぶ杯牡丹鍋
 
鳥一羽捨てるとこなくきりたんぽ
 
海鼠酢に終はらぬ酒のふたりかな
 
海鼠食み男勝りの女かな
 
前掛けの焼けて汚れて焼き芋屋
 
荒波も小波も入れて牡蠣筏
 
深海のごとき瞳の牡蠣割女
 
着ぶくれてひたすら貝を割る女
 
けもの道来る猟師のふたり連れ
 
竹馬を立てかけてをり島の宿
 
埃立つ一家総出の藁仕事
 
冬の鳶船頭餌を投げにけり
 
放る餌にすぐに飛びつく冬の鳶
 
これよりは酒に切り替へ晦日蕎麦