路傍の石 | 俳句とお星様と山歩き

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俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

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(石は石でも、露天風呂の石です。)
 
有三の「路傍の石」に小鳥来る
 
三鷹であったか、玉川上水の側の、それこそ太宰が入水した側に、山本有三記念館はある。
 
十年ぐらいは暮らした邸宅である。
 
有三が、中野学校近くで見つけて、多分気に入って持ってきた路傍の石が玄関前にドカンと置いてある。
 
路傍の石というと小さい石を思うが、見事に、昼寝でも出来そうな石である。
 
流石に、路傍の石である。堂々としている。
 
 
豊年や籠やまもりに無人市
 
藁焼きや県道ひとつ消へにけり
 
振り返り位置確かむる茸狩
 
白雲のぽかりぽかりと秋思かな
 
鈴の音の同行二人秋遍路
 
ほころびし列修復し鳥渡る
 
色鳥やネオン街より遊歩道
 
かほどまで狂へる舞ひや秋祭
 
梨剥けば眩しきほどの日本海
 
嫁入りの舟懐かしや赤とんぼ
 
風の気のままに渓へと秋の蝶
 
山々を結びし峠秋日差
 
風待ちの港へ寄する秋の潮
 
鳥兜別府に十の地獄かな
 
石畳残る街道山の秋
 
不知火や何が棲むやら沖の島
 
美人みな肌細やかやきりたんぽ