古里に吸はるるばかり春の雪古里に吸はるるばかり春の雪 春の雪は、とめどもなく、降り続きます。 それがまた、などか、哀愁があるのです。 殊に、親父の三周忌なれば、こそですが。 そういえば、葬式の日も、降ってました。 なにか惜しむことが、あったのかどうか。 惜しむことが、あるとすれば、母のこと。 母を心配しているのではないかと、母を。 ただただ、春の雪は、ただ地に吸われて。 ばかりで、なにも、ものを申しませんが。 そんな気がした、今年の、春の雪でした。 東雲の飛行場跡春の雪