奥多摩の山々は重畳として崇高である | 俳句とお星様と山歩き

俳句とお星様と山歩き

俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

負ひし児が指差すところ凧
凧の尾の折り曲げ宇宙遊泳す
錫杖の音の絶へ間なし初弘法
悪行に果てといふもの初閻魔
水撒けば湯気立ち上る会陽かな
天川に流る鈴の音初弁天
上醍醐に役の行者が祭られている、階段を登ってゆくとステンレス製のかなり重たい錫杖が地に備え付けられていて、それを持ち上げて鳴らすのである。その階段までが山道で一時間弱ぐらいであろうか。西国三十六ヶ所霊場の内の醍醐寺があるところである。当然だが下醍醐よりはこちらのほうが歴史が古い。山頂からは宇治方面を見渡す事が出来る、良い眺めで、上醍醐信仰とあいまって、登山客は多い、思うに毎日登ることを日課としておられる人が多いのではないか、また、そのようなグループも多いのではないかと思う。登山口に女人堂があって、まず、湧き水で、仏さんを清めて、登ってゆくのであるが、山道は歴史あることを思わせる道で、不動明王を祭る滝や二股の夫婦杉を越え、最後の急坂を登り越すと下りの坂となり、そこからが、上醍醐の仏閣が現れてくる。舞台造りの仏閣のある山頂からは、山科へ抜ける山道と、石山に抜ける山道がある。そちらの方は一日かかるので、それなりの用意で望まなくてはならない。霊場の参拝道である。いわゆる古道である。古道を行くと昔ながらの自然や風景と出会う事が出来る。俳句はハイクに通じなにやらきりもないのである。