久し振りにチャーリーシーンの今を見た。
写真からもものすごく年を取ったように思える。

最初に彼を観たのは、映画「 プラトーン 」だ。
1986年の作品だが、私が高校の頃に何気にビデオ屋で借りて観た覚えがある。
続いて1987年に「 ウォール街 」が公開されている。
内容は、出世願望の強い若手証券マンと、冷酷かつ貪欲な投資銀行家の物語である。
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私はこの作品を大学時代に見て、それで銀行も就職活動の一つの選択肢に入れた。
今でも覚えている。
冷酷な銀行家ゲッコー(名俳優:マイケルダグラス)のセリフ・・・Greed is good 強欲は善。
強気なその発言がものすごくかっこよかった。
実際にこの映画が公開された後に、日本はバブル崩壊、アジア通貨危機、ITバブル、ITバブル崩壊、アメリカ不動産バブル、そしてサブプライム問題から端を発したリーマンショックと景気はこの間も好不況を繰り返してきた。

実は2007年に放送を開始したNHKドラマ「 ハゲタカ 」の中でも、あのゲッコーのセリフが出てくる。
外資系ファンドの日本代表として日本を買い叩きにやってきた鷲津(俳優:大森南朋)のセリフだ。

Greed is good = 強欲は善

この頃は、副業に最も熱が入っていた頃で、ドラマも毎回楽しみにしていたのを覚えている。
日々の株価の動きに一喜一憂し、夜自宅に帰ってからの外貨取引、土日の不動産めぐりと毎日忙しかった。
しかし、この後すぐにサブプライム問題が表面化し始め、アメリカの住宅価格が暴落し始めた。
その後は全世界を危機へと追い込んだ100年に一度と言われるリーマンショックをもたらすのだが、この時はまさかリーマンブラザーズが潰れるなんて考えもしなかった。
業界では、絶対に潰れない、潰せないと思い込んでいたからだ。

だが、あっけなく潰れ、さらなる危機を呼びこんだ。

この後、ドラマ 映画「 ハゲタカ 」の中で、「 強欲は善の時代は終わった 」とのセリフがある。

しかし、そうだろうか?
バブル崩壊の頃も同じようなことを言ったはずだ。
つまり、歴史は繰り返している、そして今後もまた繰り返す。

次はさしづめ、新興国バブルか環境バブル(Ecoバブル:排出権取引)だ。

そして、みんなが気づいていないだけだが、ウォール街のハゲタカの中にはこのサブプライム・リーマンショック化においても莫大な利益を上げたファンドはある。
これは空売りという手法で、近年ではブロードバンドが発達したことから個人でも自宅から気軽にパソコンからできるようになった。
私自身も外貨取引では空売りを大いに活用した。
借りて売って、最後に安く買戻し、返すというわけだ。
その利ざやが利益となる。

何も終わってはいない。

最近では、昨年中国のハワイと言われた海南島の不動産を買い漁っていた温州商人(中国温州市出身の商人)が、あまりの買いすぎに中国政府から規制を受けてしまい、今度は砂上の楼閣と言われていたドバイの不動産を買い漁りに行っている。
お金にうるさい彼らが底値と判断している証拠だ。

Greed is good

終わるどころか、すでに始まっている。
彼らやマーケットキーマンの動きを注視する必要がある。
はしごはまた必ずはずされるだろう。

この混沌とした時代、賛否両論あるだろうが、Greed is good 生き残るためには、それもまた必要だ。