先日録画していたNHKのスペシャル番組を観ました。

「 ランドラッシュ ~世界農地争奪戦 」というなんともショッキングな内容です。

肥沃なアフリカや東欧の農地を先進各国はもとより、インド、中国、韓国などの新興国の外国企業がすでに獲得に乗り出し、競争は熾烈を極めているらしい。

日本は何をしているのかと言えば、官と民の協力がうまくいっておらず出遅れているみたいだ。

何をやっているのだろう。


2007年の後半から2008年半ばにかけて原油が高騰し、穀物相場もその煽りを受けたことは私も覚えています。

あの時は、投機資金がバイオ燃料にも向かい、とうもろこしなどの穀物を一気に値上げしました。

価格が高騰して世界で、特に発展途上でたくさんの餓死者が出たのは言うまでもありません。


2008年には日本でもCMCでCFD取引を行えるようになったので、私もとうもろこしと米国原油の空売りで急落部分のキャピタルゲインを得ました。

つまり、直接的にこの異常相場に関わったとも言えます。


あれからリーマンショックもあってさらに急落して、今は2007年中頃までの水準に戻っていますが、緩やかに上昇傾向にあります。


日本がなぜ尻込みしているのか?


おそらく、現地住民との摩擦や国内農家からの反感が考えられるからですが、ここで日本の食糧自給率はいくらなのか考えてみたいと思います。


昭和40年の頃は70%以上ありましたが、平成10年以降ほぼ40%でずっと横ばいです。

平成20年の内訳を見ると


米はほぼ100%・・・ちょっと安心。

小麦 14%・・・ おいおいっ。

大豆 6%・・・ てことは、私が食ってる納豆はほとんど外国産の大豆なのか???

野菜 82%・・・ ふんふん、野菜は結構いきわたってるみたいですね

みかん 96%・・・優秀

肉類 56%・・・ 微妙ですね

鶏卵 96%・・・ ほっ。たまごかけごはんには困らんな、安心。


そのほかいろいろありましたが、日本の場合は減反政策行ってきた経緯や耕作放棄地がまだまだあることを考えると国土の狭い韓国や爆食旺盛な中国やインドと違ってそこまで焦る必要がないのかもしれません。

しかし、世界人口は爆発的に増えており、食料不足が近い将来必ず起きてくることは、専門家の考えも一致しています。

だったら、やはり日本としても将来有望な農業分野における競争力やある意味での影響力を残しておくべきためにも商社の海外進出を後押しするべきでしょう。絶対に。

とりあえず、食料危機になっても日本食はなんとか食えるでしょうが、おそらく欧米食には困るでしょうね。

そうなったら外食産業はおしまいですね。

つまり私の場合は、保有株で吉野家やその他海外輸入品に頼る企業は要注意ということです。


ちなみ昨年の3月頃にジムロジャーズの影響もあって、DWSワールドアグリビジネスファンドというファンドを500万ほど衝動投資しています。

アグリとは、農業、農業関連を指します。


購入時基準価額が4,247円で、今日の終値が7,018円ですから、単純計算現在826万ほどで今売れば約320万のキャピタルゲインが得られます。(諸所手数料はこの際無視してます)

売りませんが、実際は確定しないと儲けたか損したかは分かりません。

ただ、穀物、コモデティはこれから有望な投資だと思うので、まだまだ保有していきます。




◆NHKスペシャル 「 ランドラッシュ 世界農地争奪戦 」

2010年2月11日(木) 午後10時00分~10時49分 放送
総合テレビ

http://www.nhk.or.jp/special/onair/100211.html



(参考)

日本の食料自給率

農林水産省-食料自給率の部屋

http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html