小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還して、小惑星「いとかわ」の物質サンプルを持ち帰って来たというニュース、覚えておられると思います。


 先日、機会が与えられて神奈川県相模原市にあります、宇宙科学研究所、ジャクサで働かれている並木道義さんの講演会に、家内と二人で講演を聞きに行ってきました。チョキ



並木さんは「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルが落下したオーストラリアの砂漠まで直接回収に行かれ、そのカプセルの中で見つかった目には見えないけれど、「いとかわ」のものと思われる鉱物の研究をされておられます。

 

「はやぶさ」は今から8年前の200359日、小惑星「いとかわ」に向けて打ち上げられました。地球から「いとかわ」までは30億㎞です。あまりにも遠すぎて距離感がわきません。目


地球の管制塔から「はやぶさ」に命令を出して、ハヤブサが命令を受信するまで20分、受信しましたという信号が戻ってくるまでに更に20分、合計40分の時間がかかる距離なのだそうです。


光は秒速30万㎞と言われますが、その速さを持ってしても、それほど時間がかかる距離なのでしょう。とにかくとんでもなく遠い距離です。


ですから、一々、地球から命令を出していたら、中々物事が進みません。そこで「はやぶさ」は自分で物事を判断しながら進むという能力を持たせて打ち上げたのだそうです。



打ち上げられたハヤブサは、30億キロの距離を2年半で到着し、更にそこでカプセルにサンプルを採取して、再び飛び立ち、地球に5年かけて帰還しました。


ハヤブサは世界で初めて惑星往復飛行を成し遂げたのです。けれど、ハヤブサ本体は、最後にカプセルを地球に向けて発射したのち、地球の大気圏突入によって燃え尽き、消滅してしまいました。



みなさん、7年の年月を経て、なすべきことをなして、地球の未来と希望の宝となるであろうカプセルを残し、自分は消えてなくなっていく。人間の業とは言え宇宙の壮大なロマンを見るような思いが致します。いや、人間の業だけでは成功しなかったのではないでしょうか。


宇宙はあまりにも大きく、それは神様が造られた世界とは言え、人間にはまだまだ計りがいものです。これほどの成功を収めたとしても、人が理解出来ることはほんのわずかでしょう。


でも、みなさん、そのようなチャレンジをこれからも人間は続けていくことでしょう。そして、そのチャレンジは、あなたの人生にも与えられているチャレンジです。


私たちを支える方が、人の姿となって、イエス様が誕生されたということも、神様の大きな、大きな冒険です。


それは、人間が一つとなって、互いに愛に生きるようにと、愛とは何かを教える為の大きな神様のチャレンジ、それが御子の誕生の物語に織り込まれているのです。


みなさん、この時期、わたしたちも大きな、大きな夢を持って生きていきたいものですね。みなさん、あなたの人生これからです。



「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。」

ヨハネによる福音書1516



第4回「人生これから」メッセージはこちら


よかったらポチっとお願いします。
にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ
にほんブログ村