ずいぶん前に読んだ

悪の読書術 (講談社現代新書)/講談社
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で、読書には社会性があるなんてことが書かれていたような記憶がうっすらあるような気がするんですが、その通りだと思うから、心理学系の棚に並んでいるセルフヘルプの本なんて読んでいることをブログに書くと、「何か思いつめてる人」と見られることもあるかもしれないわけで、だからブログなんかに書くもんじゃないという気持ちも少しあるのだけれども。だいたい「セルフヘルプ」なんて言葉がもはや専門用語な気もするからアイタタタ……。


このブログは、趣味の図書館通いで何となく吸い寄せられて読んだ本と、日々の食事やらの備忘録を、ごく不定期に痛さに鞭打ってお送りすることになりそうです。


で、

五つの傷―心の痛みをとりのぞき本当の自分になるために/ハート出版
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わー、痛みを取り除けちゃうのかー、ともう藁にもすがる思いで読んだわけです。お手軽な心理学の本かと思って手に取ったら、前世の話とか出てきたので、スピリチュアルにあまり免疫がないため、面食らいましたが、そこはとりあえず飲みこんでの読書。


内容をすごい大雑把に言うと、考え方の悪い癖は、子ども時代に自分じゃダメなんだ、と思うことから、考え方を曲げてしまうことによるそうで、多くのクライアントとの臨床経験から、その傷を主に5つに分類・分析、自分のタイプを自覚した後、傷のできた時点にさかのぼり、傷付いた当時の自分・周囲を思いやりを持って受け入れることにより、本来の自分を取り戻せるかもしれない、という感じです。


ご本人が、やっぱり人間を5つのタイプに分けるのに無理があると思ったのかは分からないのですが、各タイプの特徴はお互いにまたがることも少なくないですし、人によっては複数のタイプを持っていて、比重の多い少ないがある、と著者の分類を読んだだけで捉えなおすことは、私には難儀でした。心理士や精神科医が読んだら、あるあるになるのかもしれません。


この本で一番面白いと感じたところは、分類したタイプを、体型別にもしていることで、人物像をすごくイメージしやすいというところでした。著者はカナダ人なので、書いてあるタイプを日本人にそっくり当てはめるというより、何となく文化差に思いを馳せるのも楽しかったり。


著者は人間観察のときのツールに使ってみてもあるあるですよ、みたいなことを書いているので、なるほど、そうやって周囲を見てみるのも面白いかもしれないのですが、小説やドラマのキャラクターをこの方法で分析してみるのもなかなか楽しげな気がしました。というのも、傷を中心にわりと丁寧にキャラクター分析をしているため、ここに出てくる人の困った部分が、ドラマが生まれるときの簡単なテンプレートに使える気がするわけで。


個人的にぐっときたところの引用

”私たちは、相手から、ほめ言葉、感謝、承認、サポートを得るために、何かをするべきではありません。自分自身がやすらぎを得るために、自分自身が心地よくいられるために、何かをすべきなのです。”(P.246)