「ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み・・・」大叩き男(イラストレーター渡辺隆司)のブログ -478ページ目

歩く男

$大叩き男のゴルフブログ「いつだってアゲンストウィンド」
Mさんは、毎日必ず1時間以上は歩く。
仕事がある日は,会社の一駅前で降りて歩く。
仕事が早く終わって,家に帰って時間があれば歩く。
休日は2時間以上は歩く。
月に一度はぶっ通しで4時間以上歩く。
それもただ歩くのではなく、デイパックを背負って歩く。
そのデイパックの中には,砂を入れた袋が2つ入っていて,両方で15キロほどになる。
やはりそれで2時間も歩くと,冬でも結構汗をかくし息も上がる。
道すがら出会う中高年のウォーキングしている人たちは、眉間に皺を寄せて必死に歩いている様子のMさんに、驚いた顔をして道をあけてくれる。

...自分でも,ちょっと滑稽な姿かな,とは思う。
でも、Mさんには目的がある。

それは,ホームコースのクラチャンのマッチプレーで1勝すること。

15年ほど前から始めたゴルフは,運送神経がそれほど良くなかったMさんに、新しい世界を見せてくれることになった。
運動神経に自信がないために最初から練習場のレッスンプロに教わって始めたのが良かったらしく、順調に腕を上げてきて、10年ほど前にホームコースを手に入れると3年ほどでシングルになれた。
小さい頃から体力に自信がなかったために,体育でいい思いをしたこともなく,スポーツは自分には縁がないと思い込んでいたMさんに、ゴルフは人よりも上手いと言われる喜びと,体力ではとても敵わないと思われる男にもスコアで「勝つ」喜びを味合わせてくれた。

しかし、それは「月例」までだった。
腕に自信を深めたMさんは、シングルになってから毎年クラチャンの予選に参加するようになった。
まるで違う世界と思っていた,クラブハウスの壁に飾られる「クラブチャンピオン」の称号が、自分にも手の届く所に来たと感じられたからだった。

しかし,甘くなかった。
クラチャンの予選は,ストロークプレーなので通るんだけど、マッチプレーが勝てない。
自分より上の人は勿論,ハンデで自分の方がずっと上だという人にも,マッチプレーで勝てない。
前半リードしていても、後半に必ず逆転されるのだ。
当然リードされたら,もう逆転する力はない。

マッチプレー全敗の原因は,自分には判っている。
体力がないのだ。
勝っていて前半をリードしても、後半になると自分の体力が目に見えて落ちてくるのが判る...まず息が上がり,集中力がなくなり,気合いが入らず,ミスが多くなり,自滅する形で負けてしまう。

それで体力をつけようと心に決めたのだ。
1ラウンドどころか,2ラウンド続けて回っても集中力が切れないくらいの体力を。
そのために、どんな日でもハーフ2時間は歩き通す。
出来ればラウンド分の4時間以上。
こうやって体力をつけて,今年のシーズンこそはマッチプレーでの1勝を目指す。
1勝さえすれば,きっと自分はもっと上に行けると信じてるから、すれ違う中高年のウォーカー達に怪訝な目で見られたって,自分は眉をしかめてハーフ分やラウンド分の時間を懸命に歩く。
「マッチプレーに勝つために」と呪文のように呟きながら。

自分のこれだけの努力は,きっと今年こそ結果を出してくれるだろうとMさんは思っている。
...でも最近は、「歩く」こと自体が楽しいような気分になっている「自分」が居るのも感じている。

ロイヤルトロフィー2011

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前回に比べて、なんだか興味が湧かずにダイジェストでしか見なかった。

年をとるごとに、プロの試合というものに興味が薄れて来ているのかもしれないなあ。
「そんなことより自分のゴルフを楽しむ事の方が、ずっと遥かに面白い」なんて。

それはともかく、今やアメリカを凌ぐレベルの実力と賞金で勢いのあるヨーロッパツアーに対して、アジアのレベルはまだまだ低いことを、認めなくちゃあいけない結果だったなあ。
特に日本からは「若手三羽烏」と言われる、石川、池田、薗田の3人が出場していたのに...
ヨーロッパ勢は、若手やあまり知られていない選手ばかりだったんだけど。

この「ロイヤルトロフィー」は、アメリカ対ヨーロッパの対抗戦「ライダーカップ」に対して、アジア対ヨーロッパの対抗戦としてもっとメジャーになろうとしている試合だけど、どうしてもアジアンツアーはヨーロピアンツアーに対して格下のイメージが強いので、勝ち続けなければいけない試合だった。
ヨーロピアンツアーからは、実力的に格上の余裕があるために一線級の有名選手はやって来ない。
それに対してアジア勢は、ともかく前年に勢いのあった選手を選んで対抗している。
もしこの試合でアジア勢が2連勝、3連勝すれば、さすがにヨーロッパも本気になって一線級の選手を選んで、目の色を変えて勝ちにくる...そうなれば、この試合も「ライダーカップ」に匹敵するツアーの対抗戦となって、もっともっと注目を浴びるはず、なんだけど...

今回、最終日のシングル戦でアジア勢が1勝も出来なかったということが、絶望的な結果...ひょっとすると近いうちにこの試合は、「開催する意味がない」と消滅するかもしれない、という気がする。
こういう試合は、最終日のシングルの総当たり戦以外はお遊び的な要素が強くて、本当の実力はシングル戦に出るもの。
それに、日本の勢いのある3人プラス、賞金王までが全敗ということになると...アジアンツアーは格下ツアーとして、ヨーロッパツアーに吸収されるか消滅してしまうかもしれないなあ。

石川、池田、薗田の若手3人は、そんな世界のレベルを思い知るべきだろう。
そして、これが今年の初戦で良かったと思うべき。
これから、今年チャンスを得たメジャーへの挑戦が始まる。
もう一度、このロイヤルトロフィーでそれほど有名じゃないヨーロッパ選手達に、「軽く一蹴された」事実を噛みしめて、気持ちを引き締めて欲しい...「世界は甘くはない」、と。

さて、次にトーナメントに注目するのは、花の盛りの「マスターズ」。
それまでは、寒さと花粉症をなんとか凌ぎながら、自分のドタバタゴルフを力一杯楽しむとしましょうか。

ワッグルがクセになってはいけない

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「ワッグルがクセになってはいけない、筋肉をほんの少しリラックス出来ればいいのだ」..,ベン・ホーガン。

スイングの準備運動、あるいは予備運動ともいわれる「ワッグル」。
これは本来緊張で強ばった筋肉をリラックスさせ、精神を集中させることが出来る、とされているけれど本当だろうか?

1回か2回、軽くクラブヘッドを動かす程度だったら、それは判る。
しかし、今まで沢山のアマチュアゴルファーを見て来た限りでは、長いワッグルをする人間に上手い人は居なかったし、そのスイングを成功させた人は極めて少なかった。

ティーグランドで、思っているより緊張してしまった筋肉をほぐして、スイングをスムーズにしたいなら、一度か二度ヘッドを動かすくらいで充分だろう。
それが2回3回4回とクラブを動かしていると、むしろ逆にどんどん腕に力が入って来て、ますます緊張してしまうんじゃないだろうか。
そうしてあげくの果てにミスショッットをして、次にはますますワッグルが長くなる...

こうしてワッグルが長く数が多くなったゴルファーは、気がつかないうちに「酷いスロープレーヤー」というレッテルが貼られてしまうだろう。
...それにただのスロープレーヤーというだけではなく、もっと悪い評判もつく。

先日のラウンドの時に、前の組で2サムで回っていたカップルの男がそういう酷いワッグルをしていた。
プレーが遅くて待ち待ちのラウンドだったので、どうしても前の組のショットを見る機会が多くなった。
その時にまずH氏が「あいつの打つのを見ていると気持ちが悪くなる。」と言い出した。
そのうちにY氏が「本当に見ていると気持ちが悪くなる」と言って、顔を背けるようになった。
見ると、その男はアドレスに入ってから、神経質にボールにヘッドを合わせてから何回もワッグルを繰り返している。
思わず回数を数える...1、2、3、4、5、6、7...まだ打たない...8、9、今度は少し大きくヘッドを動かしたので、「やっと打つか」と思ったらそれがフェイントで、また、1、2、3、4、5、一度止まってから目標方向を見て、また1、2、3、4、5...馬鹿らしくなって数えるのをやめようと思ったら...ひょい、とワッグルに関係ない軌道でクラブを振り上げて打った...スライスでボールは情けなく右に飛んで行った。
それを毎回繰り返す。
確かに見ていると、まずイライラと腹が立って来て、そのうちに気持ちが悪くなってくる...まるで吐き気を催すような感じだ。

前に「天下の暴論」で描いた「7秒ルール」を思い出して欲しい。
ワッグルは、クセになるほどやらなくていい。
やってもほんの1.2回...雑念が入る前にスイングを始めて打つべきだ。
それでなくてもアドレスに入って7秒以上経てば、頭には雑念が湧いて来て、身体には力が入って緊張し、ナイスショットの確率はどんどん落ちてくるんだから。

そうじゃないと、ただのスロープレーヤーでも嫌われるのに、その上「あいつのスイングは、見ると気持ちが悪い」なんて最低の言われようのゴルファーになってしまうぞ。

2011年初打ち&宴会ゴルフ

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去年は(というより一昨年だけど)中止になった、もう10年以上続いているゴルフ友達による宴会ゴルフ。
もとは栃木や茨城のゴルフコースに電車で行って、帰りにその帰り道にある「知られた旨いもの屋」で一杯飲もうということで始まった。
アンコウ鍋の旨い店や、蕎麦のうまい店など...
最近は、時間の都合などで古河ゴルフリンクスで続いているが、今年も古河でやることになった。

昨日、古河ゴルフリンクスは快晴だったけど、天気予報よりは冷たい風が強く吹き抜ける寒い一日だった。
そのかわり、展望は最高...はっきり麓まで見える富士山を左端に、雪をかぶった浅間山や、南アルプス、赤城山、日光の男体山の周りの雪化粧した山々の連なり、反対側には筑波の山々...まさにパノラマの風景を充分に楽しめた。
しかし陽射しは暖かいものの、山々から吹き付ける強風は氷のように冷たく、指が凍えて身体もよく動かない。
ゴルフに限らず博学を誇るY氏は、コンパクトなスイングで丁寧に冬ゴルフを楽しむ。
万年青年のような元気なH氏は、気合い充分にスイングして冷たい強風にまともに勝負を挑んで楽しんでいる。
自分は、厚着と2日前の練習の後遺症の筋肉痛のおかげで身体が回らず、それなりのゴルフ。

しかし、今回のテーマのコース初打ちのアイアンでの「低いフック球打ち」は、面白い結果になった。
練習では低いフック打ちはそれなりに出来たんだけれど、コースではフックはあまりかからずに低く強い球で距離が出ている。
200ヤード以上のアゲンストでも、3番で低い球はランも強烈に出て届いてしまう。
180ヤードの強烈なアゲンストのショートは4番の超強烈低弾道ボールはグリーン横まで行く。
(このアイアン、この寒さの中でも打感が柔らかく、気持ちが良い...やっぱり少し前のスポルディングのアイアンは最高だと思う。)

お昼には初打ちゴルフなんだからということで、熱燗でお銚子2本ずつで乾杯...昼に熱燗なんて10年以上経験ないけど。
おかげで風も弱まり、顔や身体も酒で火照って、気持ち良い酔っぱらいゴルフで後半戦。
ニギろうと言われ、ハーフで7枚と9枚のハンデあげて(笑)。
この日はショットは意外といいんだけれど、このアイアンのサンドとピッチングのコントロールショットが距離感を掴めずに、大きかったりショートしたりで、スコアには結びつかず...なんとかグロスでやっと勝てただけ...当然握りは全敗でお年玉を二人にあげましたとさ(笑)。

それで、待望の宴会...が、ラウンドが終わった時間が早過ぎて、何処も飲み屋は開店前...仕方なく、唯一やっていた中華料理屋でビールと焼酎と中華料理で一杯。
四方山話も楽しくおかしく...でも、早い時間に酔っぱらって、今年もよろしく遊びましょうと、少し早いお開きとなりました。
...そんな訳で、今年のゴルフシーズン、始まりました(笑)。

久し振りの冬ゴルフ

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明日8日に古河ゴルフリンクスでのゴルフが決まった。

何年ぶりだろう、正月の後の真冬にゴルフをするなんて。
本来は3月頃まで冬眠するか、天気予報の「特別暖かい小春日和の...」なんて情報を聞いて、急に飛び込みでオープンコンペに参加するくらいしかゴルフはしない時期だ。
それが、昨年は中止になった長いゴルフ友達との「年1回の宴会ゴルフ」を、明日やろうということで急遽練習にも行って来た。

とりあえず明日のゴルフの遊び方としては、寒くて厚着をしているだろうし身体も強ばってちゃんと動かないだろうから、「全て低いフック球を打ってリンクスゴルフを楽しむ」ということにする。
一昨日練習場に行って、昨年仕入れたスポルディングのプロフォージド-1でクオーターショットからの低いフック球を打つ練習。
少しボールを右足寄りにおいて、ハーフショット位から打ち抜く。
このアイアンは「当たり」で、古いスポルディング特有の「もちっ」とした柔らかさがあり、ボールをコントロールしやすい。
ドライバーは追い風用にSXの10度のドライバーと、向かい風にはSで13度のツアースプーンでフックを打つ。
ほかに、セカンドで距離が残る時のためにピンアイ2プラスの2番を入れて、200ヤード以上を低いフックで転がすつもり。

どっちみち、普通のフルショットではろくな当たりにならないだろうから、ゴルフではなく「ゴロフ」で楽しむのも面白い、なんて(笑)。
後はインスタントカイロとか、電車で行くのでいつもの帽子はもって行けないから、折り畳める帽子とか...

宴会ゴルフは、その名の通り終わった後の宴会が目的でもあるので、電車で行って帰りに何処かの居酒屋で一杯が楽しみ。
冷え切った身体には、熱い酒が美味しいだろう(笑)。

そんな訳で、明日の真冬のリンクスゴルフ、防寒装備でそれなりに「楽しみ」「楽しみ」と...

(一つ不安,,,昨日から目が痒くて鼻水が...花粉か?)