便利な機械なんだけどねえ... | 「ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み・・・」大叩き男(イラストレーター渡辺隆司)のブログ

便利な機械なんだけどねえ...



絵の具を使わずにまるで紙に描いたようにイラストを制作できる...そんな便利な機械で仕事をするようになって、何十年になるだろう。
昔は編集者と対面で打ち合わせをした後、家に帰って紙にペンで線を描き、それに透明水彩やカラーインクやガッシュなどを使って彩色し、紙が乾くのを待ってトレシングぺーパーをかけて出版社・新聞社に出かけてイラストを提出する...それがイラストレーターとしての普通の一連の作業だった。
俺はそれをある時期から全ての作業をパソコンでするようになった。
それは、そういうイラスト制作の作業ができるソフトが急速に発展・進化して来たおかげで、そういうソフトに慣れれば作業時間がかなり短縮されることが一番の原因だった。
(紙も、絵の具も、定規もいらないのも魅力だった)

ただ、初めにそういう環境を作るのにはかなりの投資が必要で、そこに踏み切るには相当の決心が必要だった。(何しろメモリー1メガが1万円もしていた時代)。
しかしタイミングよく中古の環境を手に入れることが出来て、ペイントソフトやデザインソフトをかなり無理して手に入れる事で相当早くアナログからデジタル制作に切り替えることが出来た。
しかし、初めはそうしてデジタルで制作しても作品はプリンターで紙に印刷してアナログ入稿というのがメインで、イラストの出来不出来はプリンターの性能に左右されるなんて事が普通にあった。

その後しばらく経って、出版社や新聞社などが「入稿はデジタルに限る」なんて流れになり、ネット環境の発達でメール入稿が当たり前の世界になった。
その間、高額な投資で揃えた制作環境も嫌になる程早い進化によって、短い期間で次々に買い換えなくてはならなくなった。
パソコン自体がイラストを描くことは出来ても、それを送るネット環境が進化するのが速すぎて、古い環境で制作したものではメール送信する事が出来なくて仕事にならなくなる。

初めてのパソコンは1995年ごろのPower Macの7100や8100だった。
そこからネット環境に合わせてG3・G4・G5と買い換えて来て、やがて27インチiMacになり、さらなるOSの進化に伴って今は2台目の27インチiMacでOS10.14.6で仕事をしている。
本当は慣れているマックをずっと使いたいんだけど、それが出来ないこの「進化」には戸惑うばかりだ。

問題はそれによって使っていた高額なソフトも新しい環境に適応しなくなって、それに対応できるソフトに買い換えなくちゃならない事。
そしてネット環境も仕事に使えるようにするためには、いろいろなものをダウンロードして使わなくちゃいけない事。

もちろんそうしなければいけないのは分かっているんだが,,,そういう環境で、パソコンから始まって使用するネット環境、ブログ関係のいろいろ、ダウンロードして使う様々なソフトや便利な機能や、付き合いの道具の数が沢山あって,,,それぞれにログインするためのサインとパスワードが必要になる。

昔、パスワードをパソコンに貼り付けて作業する「オジサン」の姿が散々笑い者になっていたが、今の俺はそういうオジサンを笑えない。
もしパスワードを一つか二つのものにしていたなら、覚えることもできるだろうが...10を超えるパスワードが必要な代物の全てを覚えているなんて俺には出来ない。
それもパスワードが同じものを使っていたり、割と簡単な覚えやすいものだったり、誕生日とかの自分で覚えている番号だったり、シンプルな数字や英字だったりしたら、すぐに「大文字も使え」だとか「記号も使え」だとか「同じような配列の言葉が使われています」だとか、注意メッセージが五月蝿い五月蝿い。

挙げ句の果てに、やっといろいろ変えて文句を言われないように作ったパスワードが、肝心な時に「パスワードが違います」と警報音が鳴る。
もちろんメモに書いておいたパスワードを、慎重に見比べながらに打ったのに,,,だ。

どうしてもダメな時には「パスワードの変更」とやらを使って、「今度こそ」と慎重にタイプして、なんとか開けるようにする。
もちろん、その番号も慎重にメモしておく。

「さあ、、これで安心だ」
って訳にならないから、頭に血がのぼる。
何かの時にそこに一回ログインしようとして、メモを見ながら慎重にタイプする,,,,,なのに「パスワードが違います」だって! なんなんだこれ!?

ああ、頭に血がのぼる。
ホントにみんなひっくり返しの「ちゃぶ台返し」をやりたくなる、

ああ、我慢だ、我慢...もう一回、もう一回,,,


俺が血圧が高いのは、こいつのせいかも知れない,、,



で、現在脂汗流してもログインで出来ないのが三つある!


クソ〜〜〜!