チャレンジ富士五湖2014-112km、12時間53分の死闘②-
まずはコースマップから紹介しよう。
次に戦略だ。ペース配分と補給、着替えを計画通りこなせるかどうか。
終始一定ペースは無理だと判断し、前半に貯金、後半踏ん張るイメージで設定。
このサイトを参考にしてもらうと分かりやすいだろう。
[ウルトラマラソンの捉え方 鈴木健司]
サイト内にわかりやすいラップ表があったので掲載する。
(ウルトラマラソンの捉え方 鈴木健司)※配色は当ブログとは関係ありません。
ラップ表をヒントに、過去のトレーニング(一人箱根駅伝。また機会があればアップしたい)に基づいた緻密なペース配分を設計した。
~60㎞ 平均6:30ペース、6時間30分
91~112㎞ 平均8:30ペース、2時間33分
エイドステーション24カ所、平均30秒滞在とし、12分のロス。
Run=12:48:00 Aid=00:12:00
合計 13:00:00 で完走する、という設計だ。我ながら見事である。
しかし100㎞越えは未知の領域。限界を超えることができるのだろうか?
補給はバランスよく万遍なく。手持ちの補給食(玄米ブランなど軽めのもを数点)+エイドで欲しいものだけ食べる。塩分摂取も忘れずに。
水分は水50%・ヴァームウォーター50%といったところか。
ではレースへ移ろう。
-4/20、AM4:30ー
カウントダウンがはじまり、大盛り上がり。一緒に騒いでみる。
そして小雨の中スタート。気温はかなり低く、5℃前後か。
明け方前のため、競技場から出た途端、漆黒の闇に包まれる。
ボランティアの配置が少ないと思っていた矢先、早速事故が。
歩道から車道へ渡る際の溝(幅40センチ程の排水路)に数名のランナーが落下しているではないか。深さは60センチ程か。しかしこれは無理もない、暗くて見えないのだ。大多数は蓋の上を通過したが、少し広がったランナーは溝に落下し、脛を打撲、出血し、座り込んでいた。スタート10分以内の話だ。これは次回以降、運営側にも注意して頂きたい。
(視野はかなり狭い。800人近くが一気に山中湖へ向かっていく 著者撮影)
20分経過。少し明るくなってきた。山中湖へ向かう下り道。この辺りは皆さんペース早めで。
不十分な調整(大食いしたにも関わらず大が出なかったこと)が気になりだす。
冷えたことと刺激し出したこと。それも相まって妙に体が重く感じられた。
そしてエイド①へ到着。チョコレートを一掴みし、ポケットへ補充。アルフォートを2枚Get、早速食べながら走る。それだけでテンション上昇。
(異なる触感がたまらない)
10km地点、目の前にガソリンスタンドのトイレを目にした途端、急遽腹痛が。運よく混雑なく身軽になれた。これ以降ゴールまでお腹の問題は皆無、快適に走ることができた。ENEOSへの感謝の気持ちとして、帰りにガソリンを入れると、決めたはずがすっかり忘れて…
さて山中湖が見えてきた。
通過する五胡を #チャレンジ富士五湖 のタグを付け、Foursquareでチェックインし、Twitterへ自動投稿。そこに景色をアップしようと目論んでいたのだが、天気が悪すぎて良い写真が全く撮れず。断念して位置情報のみに変更。止まることなく走りながら操作。
14km地点 #チャレンジ富士五湖 (@ 山中湖) http://t.co/WbhLbrndY8
— 大島裕樹 (@ootan1) April 19, 2014
(まだまだ元気いっぱい。希望に満ちている)
27km地点は脱ぎ捨てポイントでもある。雨に打たれたモンベルのウエア、ニット帽を預け、少し補給をしてレース再開。薄着にはなったが、濡れたままだと冷えてしまうこと、気温が少し上昇していることから脱ぎ捨てを決断。結果的に快適に走ることができた。この辺りの判断、計画が上手くいけば精神的にはかなりラクだと思う。
脱ぎ捨て窓口があり、係の方が袋にゼッケン番号を書き、荷物を入れてくれるのである。ランナーは脱いで渡すだけ。有り難いサービスだ。係の方、ありがとう。
ここから8番エイドの富士急ハイランドあたりまでは国道沿いが続き、信号が多くペースが安定しない。関西人としては信号待ちを極力さけたいのだが仕方がない。5~6回は捉まっただろうか。ボランティアの方がしっかり誘導していた。テンションは下がり気味。早く湖畔を走りたい。
この辺りから時間差でスタートしている100km組の上位ランナー達にどんどん追い越されていく。どうってことないがやはり追い抜かれるのは内心穏やかではない。が、我慢我慢、先は長い。
42㎞地点はスタートより4時間17分で通過。ここでやっと河口湖に辿り着いた。
ペース配分は少し早めだがほぼ予定通り、完璧なレース展開だ。
体の痛みもなく、空腹感もなく、精神的にも安心している。残りは約3分の2…
42km地点 #チャレンジ富士五湖 (@ 河口湖 (Lake Kawaguchi-ko) - @fk_kankou) http://t.co/fsOy1fIDXW
— 大島裕樹 (@ootan1) April 19, 2014
(富士山マラソンの記憶が甦る。桜が美しく素晴らしい眺めだ)
③に続く(後日更新予定)