勤労精神と過労死 | akazukinのブログ

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「日本史のいわゆる「非常時」における「抵抗の精神」とは真理追求の精神、科学的精神に他ならない」野々村一雄(満鉄調査部員)

「とてつもない日本モデル」のつづき。


では勤労精神をもっているはずの日本で過労死とか自殺率が高いのは何故かと考えてみた。


奴隷根性は外から与えられたものなので力が外に向かい、
勤労精神は内に形成されたものなので力が内へ向かう。


そうすると、問題が生じたとき奴隷根性の持ち主は暴動へと向かい、後さき考えず破壊するが、勤労精神の持ち主は、外に向かうことがないため自分を破壊する……

のではないかと考えた。


奴隷根性は勤労精神に向上しなければ、自分の成長ができない、

成長した勤労精神の持ち主は、なんのために働くのかという動機をもつ。

まわりとの関係、働くことの意義や環境を考えるようになる。
そうでないと、奴隷根性に後戻りしてしまう。


例えば、核分裂型原子力発電のようなあきらかに問題があるところで働く場合、勤労精神の持ち主は矛盾を感じるはずだ。


世の中のためになっているのか。

世の中のためになると思って働いてきた。


奴隷根性であれば、お金のために働くこともできる。


勤労精神が生かされるところは、生きて活動できるところであって、破壊に結びつくのであれば、何か間違っているのでそれを正さなければならない。


気づいて仕事を離れる人もいるが、気づかないのか、職を失うことが怖いのか、または、外圧が強くて身動きがとれず、そのまま問題の場所に居つづけると上記のような不幸な結果になりかねない。


過労死は「文化結合症候群」とも言われているようだ。■