ウラジミール・プーチンとパミャーチ(7) | akazukinのブログ

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「日本史のいわゆる「非常時」における「抵抗の精神」とは真理追求の精神、科学的精神に他ならない」野々村一雄(満鉄調査部員)

ウラジミール・プーチンとパミャーチ
―プーチンにあって小沢一郎にないもの


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(7)


ジョン・コールマン博士著、太田龍監訳
「第3次世界大戦」最強アメリカVS不死鳥ロシア(成甲書房、2005)

監訳者解説◎太田龍


から引用する。


……スターリン在任中からスターリン死後もずっと、ソ連国家共産体制の中枢に、イルミナティの有力エージェントが存在し続けた。その一人がカカノヴィッチ(ユダヤ人)であり、そのもう一人がミコヤンである。ちなみにコールマン著『三〇〇人委員会』(KKベストセラーズ刊、太田龍監訳)巻末の名簿には、ミコヤンの名前が、三〇〇人委員会の正式会員として収録されている。このことはきわめて意味深長だ。


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◆Lazar Kaganovich(1893~1991)

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◆アナスタス・ミコヤン(1895~1978)


しかしミコヤンも退場する時期となり、イルミナティは密かにゴルバチョフ(妻はユダヤ人)をエージェントとして育成する。このゴルバチョフがソ連の権力の頂点に登りつめると、イルミナティ奥の院の極秘指令にもとづいて、ソ連共産党解体とソ連国家全体のイルミナティNWO(ニューワールドオーダー)への吸収に向って事態は急進展する。ところが、ここでイルミナティの時刻表は狂い始める。一九六〇年代末に形成されたパミャーチ(記憶)などの反ユダヤ反フリーメーソン的ロシア民族主義愛国派陣営は、ゴルバチョフ追放のクーデターに決起する。このクーデターは、ゴルバチョフを失脚させることには成功したが、ただちに全ロシアの国家権力を掌握するには力不足であった。このため、エリツィン体制の一〇年へと続く。そしてそのあと、プーチン大統領が二〇〇〇年に誕生する。


日本人にはまったく教えらえていないがゴルバチョフの時代の終焉とともに、ロシア国内では『シオン長老の議定書』が大ベストセラーとして、公々然と市販されるようになり、多数の反ユダヤ反フリーメーソンの研究所的書籍が読まれるようになる。かくして今や、ロシア人の中では、一九一七年の「ロシア革命」がユダヤによって隠蔽されてきた歴史の真実が、広く普及され、理解されるに至っているのである。


コールマン博士の著作にも引用されているが、エストニア人ジャーナリストで一九七六年スウェーデンに政治亡命したジューリ・リナ著『欺瞞の構築者―フリーメーソンの隠された歴史』(英語版、2004年11月、ストックホルム)には、一九九〇年代後半からロシアに登場した約一〇点の反ユダヤ反フリーメーソンの立場からの著作が引用されている。さらに、『収容所列島』の著者で、ノーベル文学賞作家ソルジェニーツィンは、二〇〇一,二〇〇二年に、ユダヤとロシアの二〇〇年にわたる激闘、ユダヤのロシア民族に敵対する謀略の歴史を詳述した約一〇〇〇頁の大著をロシア語で出版している。


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Architects of Deception:
 The Concealed History of Freemasonry
 By JÜRI LINA

 『欺瞞の構築者』2004年11月、スエーデン、590頁。(未邦訳)



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Two hundred years together
by Aleksandr Solzhenitsyn(未邦訳)


こうした背景が分からないと、日本人は今のロシアについて何ひとつ肝腎なことが見えないし、また、従って、米国とロシアの対決という現代世界政治の核心的問題についても、それをまともに受け止めることが出来ないであろう。(301~303頁)


以上、「第3次世界大戦」から長文にわたり簡単に引用した。


これは、ジョン・コールマン博士による現在の世界状況であり、今の日本人は何を忘れてしまっているのか、というよりむしろ何も知らないのか……


日本人は自らの敵は、中国、ロシアを想定しているが、真実の敵はアメリカであると思う。


(つづく)


四王天兼続記


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Under the sign of the Scorpion- the Rise and Fall of the Soviet Empire(未邦訳)

By JÜRI LINA
http://www.jyrilina.com/index.php?page=under-the-sign-of-the-scorpion--the-rise-and-fall-of-the-soviet-empire