シュメールの女神像について説明の違い | akazukinのブログ

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「日本史のいわゆる「非常時」における「抵抗の精神」とは真理追求の精神、科学的精神に他ならない」野々村一雄(満鉄調査部員)

紀元前4000年ウバイド期の遺跡の女神像(写真)について三書からの説明。


akazukinのブログ-婦人像


(1)

「シュメール-人類最古の文明の源流を辿る」新装版
H・ウーリッヒ著、戸叶勝也訳、三修社、1998年(原著1976年)、37頁


アル・ウバイド期の婦人像(テラコッタ)。豊饒の象徴。おそらく豊饒の女神であろう。紀元前四〇〇〇年紀(バクダードのイラク博物館蔵)


(2)

「消えたシュメール人の謎」
岩田明著徳間書店、1993年、29頁


メソポタミアの古代遺跡から発掘された新石器時代の母神像。頭につけたかぶり物が特徴である。顔には宗教上のマスクをつけたものと言われている。日本の縄文土器にも同じような土器が発見されているが、大変に興味深い。


(3)

「大いなる秘密-爬虫類人」上、(原著1999年刊)
デーヴィッド・アイク著、太田龍監訳、三交社、2000年、91頁


紀元前4000年、現在イラクにあったとされるウバイド文化遺跡から発掘された爬虫類人(レプティリアン)の像。子を胸に抱く母の姿は、爬虫類の特徴を備えている。ウバイド文化は、金星による大変動からレプティリアンたちが地下や異次元に身を隠す以前から存在していた。



2003年3月19日にブッシュによって始まったイラク戦争。

シュメール文明の宝庫であるイラクに軍隊が乗り込み駐屯しているのもさることながら、
バグダットの陥落でイラク博物館が群衆の略奪にあった。

米国で報道された記事に以下のように書き立てられた。


「これは過去の大惨禍―モンゴルによるバグダッド略奪や、五世紀に起きたアレキサンドリアの図書館(紀元前300年頃建てられた)破壊―が再現されたような悲劇だ」


「イラク博物館の略奪は、ストーンヘンジの爆破や、ボドレアン図書館(オックスフォード)を荒らしまわったうえで略奪するのに匹敵する」


「バグダッド博物館の略奪は世界の歴史上、例を見ないほどの悲劇だ。まさに、ウフィッツィとルーヴルとワシントンDCじゅうの博物館を一撃のもとに全滅させたようなものだ」


「一万年にわたる人類の歴史が一瞬のうちに消し去られた」


「イラク博物館の秘宝を追え 海兵隊大佐の特殊任務」より抜粋。
マシュー・ボグダノス/著 ウィリアム・パトリック/著 嶋田みどり/訳、早川書房、2007年4月


この本自体は手柄話なので大したことはない。
シュメールの女神像だけでなく、地球草創期、もしくは爬虫類人の証拠となるものはいままでの事例によって破壊されたのではないだろうか。


ここに出てきた「モンゴルによるバグダッド略奪」について、
イラク戦争にオランダ軍が既に撤退し、イギリス軍、オーストラリア軍、韓国軍などが駐イラク兵力の削減を発表しているなか、ブッシュ大統領がモンゴルへ訪問してモンゴル軍の派遣をとりつけたことについて言っている。


モンゴル軍のイラク派遣に関してはアメリカの歴史感覚を疑いたくなる面もある。13世紀のモンゴル人のユーラシア大陸制覇は、中東では悪夢として記憶されている。モンゴル人は殺戮と破壊と略奪を中東にもたらした。特に1258年のフラグによるバグダッドの攻略は悪魔の仕業のように語り継がれている。義経がジンギスカーンであるとか、モンゴルの力士に拍手を送るのは神風と鎌倉武士の奮戦によってモンゴルの虐殺を免れた日本人くらいのものである。ユーラシア大陸の人々はモンゴルによる虐殺を忘れていない。かつてモンゴルの脅威に対して立ち上がるのが当時の全てのイスラム教徒の義務であったように、現代のモンゴルであるアメリカの脅威に対抗するために全てのイスラム教徒はジハードを戦う義務がある。オサマ・ビンラーディンのメッセージである。そのモンゴルの末裔の軍隊をイラクに招き入れるとは、何という無神経であろうか。それほどアメリカは追い詰められているのだろうか。


(放送大学「自衛隊のイラク派遣のバランス・シート」、『日本の風』2006年新春号、第4巻、20~24ページ掲載)


過去の民族間のいざこざは強力な戦力として利用していることを知っているにすぎない。
代理戦争の原理もこういう所にあるので、「恨み」や「悪夢」を絶やさないようにコントロールされている限り戦争はなくならないだろう。


それがイルミナティの意図するところなのであると理解する。


(2009年10月23日)