1. 海ノ口郵便局の沿革(明治期)

  • 明治7年(1874)3月1日:海ノ口郵便取扱所として開設

  • 明治8年(1875)1月1日:海ノ口郵便局(五等)に昇格

  • 明治18年(1885)10月1日:貯金取扱開始

  • 明治27年(1894)1月1日:為替取扱開始

➡ したがって明治30年(1897)時点では、貯金・為替を扱う正式な五等郵便局として運営されていた。

 

2. 所在地(信濃国・南佐久郡海ノ口村)

 

現在の住所: 長野県南佐久郡南牧村海ノ口981-1 (旧:信濃国佐久郡海ノ口村)

海ノ口は八ヶ岳山麓、小海線沿いの山間地域で、 明治期の郵便制度では「在方郵便局(農村局)」として地域の通信を支えた。

 

3. 明治30年当時の海ノ口郵便局の役割(推定含む)

明治期の五等郵便局は、以下の業務を担っていた:

  • 郵便物の 差出・受取

  • 逓送人(徒歩・馬)による運搬

  • 郡役所・隣村局との 中継拠点

  • 貯金・為替(明治18年・27年より)

  • 村役場との連絡窓口

信濃国佐久地方は山間部が多く、逓送路線は 小海 → 海尻 → 海ノ口 → 松原湖方面 へと連絡するルートが一般的(郵便史資料より推定)。

 

4. 海ノ口郵便局の印影(明治期)

切手の博物館の展示資料によると、海ノ口局では:

  • 二重丸型印 → 丸一型印への移行

  • 不統一印の使用例

  • 郵便信書送受帳の記録

などが確認されており、明治期の地方郵便局として典型的な印影の変遷をたどっている。

 

5. 海ノ口郵便局の位置関係(概念図)

以下は、明治期の海ノ口局の位置を理解するための簡易図(模式図)。

 

                        信濃国(長野県東部・佐久郡)
                    ┌───────────────┐
                    │      海ノ口村(南牧村)    │
八ヶ岳山麓 →       │      海ノ口郵便局          │
                    └───────────────┘
                 ↑ 
                 │ 逓送路線(徒歩・馬)
                  │ 
                     ┌───────────────┐ 
                     │     小海宿・海尻宿           │ 
                     └───────────────┘
※井出家が代々局長を務め、史料が体系的に残る稀有な局


┌───────────────┐ │ 小海宿・海尻宿 │ └───────────────┘