これは、肉筆画FDCです。左が切手趣味週間、右が第19回国民体育大会のものです。いずれも、昭和40年4月20日、昭和39年6月6日発行です。私が気に入って購入したのが、この肉筆画です。作家は佐藤省三郎という作家です。淡いタッチで色も薄い系をしっかりと際立たせて描いているので、とっても好きなのです。このシリーズを何枚か持っています。オークションなどで出ていることもあります。今は印刷ですが、昔は作家さんが1枚1枚丁寧に描いていたのだなと思うと感動します。

 

 佐藤省三郎は、「1917年和歌山県に生まれる。1994年没する。東京高等工芸学校(現千葉大学工学部工業意匠学科)卒。1939(昭和14)年から3年間、徳島市内で教職につく。戦後は、徳島市内で画材店「すばる」を経営。また、徳島大学で教鞭をとり後進の指導をおこなった。昭和30年代に上京し、東京家政大学教授、武蔵野美術大学教授を歴任。自由美術協会会員として活躍する。国画会展、日本アンデパンダン展、読売アンデパンダン展、G展などに作品を出品。風土展を結成する。徳島県展にも出品した。武蔵野美術大学名誉教授。1995年東京・銀座の銀座アートギャラリーで遺作展がひらかれた。」とある。

 

最後は、武蔵野美術大学名誉教授まで勤め上げられた方と知り、この絵の重要性に気づかされた感じです。