大型ボタ印は1881年(明治14年)9月より使用され、1888年(明治21年)まで使用されました。大型ボタ印は抹消専用印で、証示印として二重丸型日付印が併用されたようです。大型ボタ印の印影は縦22~23mm、横13~15mm程度の楕円で、63の使用局でそれぞれの印影が使用されました。

 

印影のバラエティとしては、左右の反転した鏡字印や、印影一部の左右が反転した部分鏡字、バーの数の異なるものなどがあります。印色は黒と茶があります。基本的に国内郵便用として使用されましたが、外国郵便用としても使用した局もあるようです。

 

この画像にある使用印は第一次使用局として、印影の大きさが縦がおよそ23mm、横が13mmほどあります。右下に流れる5本線で使用局は東京だと思われます。

 

使用切手はU小判1銭です。目打ち数は8 1/2になります。