こんにちは。
桜水現実(オースイうつつ)です。

亡き父が入院していた頃、楽しみにしていたドラマがありました。

「富豪刑事」

深キョンが超が付く大金持ちのお嬢様の刑事役で、リムジンで職場や現場に乗り付け、

キラキラにデコったネイルとお嬢様ファッションで捜査をし、

謎解きの後は、(全てが大金がらみの殺人なのですが)、毎回犯人に向かって、とてもとても悲しそうに、

たった三億のために人を殺すなんて…

と、涙と深いため息をつきながら、リムジンで帰る。

そんな刑事。(その時々で、五億だったり、十億だったりします)

小市民の上司や同僚は、毎回イラっと来て、「勝手に帰るなー」と叫ぶ、、、と言う感じのコメディ。

父が水戸黄門を観るようにして、手を叩いて喜んでました(笑)
懐かしい…(笑)


先日、友人(男性)から、

「一億当たったら、何に使う?」と聞かれました。

久々のベタな質問です(笑)

実はずっと昔ですが、
取引先のお金持ちの社長さんから、「三億当たったら何に使う?足りますか?(笑)」と接待の食事の時に聞かれ、

ワインで酔った頭で真剣に考えた末に、

「ぎりぎり足りると思います」と答えた覚えがあります(笑)

今回も、その時の感じで、「一億なんて、すぐなくなっちゃうんじゃない?」と答えました。

で、真剣に考えてみたんですが、、、

まず第一に超現実的に「あ、家のローン完済だな」と思いました。

そして、次を考えた時に、、、

あれ?と気が付いたことがあります。

私が真に欲しいものは、ほとんどはお金で買えるものではありませんでした。

たくさんセッションがしたいな、と思いました。

でも、それは当然必要として下さるクライアントさんありきであって、

それはお金で買えません。

母をファーストクラスでヨーロッパに連れて行きたい!と思いました。

でも、母はたぶんもう体力的に温泉を好むでしょうし、

そもそも、それだったら、今すぐにでも出来るのです。

しかも、たぶん私の真の願いは、「母とゆっくり一緒に過ごす喜び」であり、

ポイントはそこなのです。

それなら、一億円待たなくても出来る。(もちろん、あればもっと出来るけど)

海外に移住したい!とも思いました。
でも友達が居ないと、少しさみしいな、と。

私の友達は、もしお金を出しても、自分の好きな生活がありますから、一緒に来てはくれないでしょう。

これは、私が無欲な人間だと言いたくて書いているのではないのです。

それどころか、嫌になるほど欲だらけです(笑)

「三億がギリギリ足りた」あの頃に比べて、全部手に入れたと言っているわけではないのです。

全然何も手に入れてないし、むしろ経済状況だってまだまだです。

ただ、欲の本質が少し見えるようになったのかもしれません。

何かをお金で繕って買ったとしても、付随するものがあってこそで、その付随は実はお金では買えなかった、、、と言う事実や、、

たぶん、取って付けたような現実の、
そこで感じるであろう「虚しさ」みたいなものが、
先にわかるようになったのかもしれません。

「何かを欲しいと思う時、人はそのものではなくて、手に入れた時の感情や体験を求めているだけだ」と言われています。

本当にそうですね。


ちなみに、「三億でギリギリ足りた」あの頃は、

ワイン人生でしたので(笑)、ロマネコンティを大人買いしたらすぐ失くなるとか、五大シャトーを、とか考えていましたが、

その時も一緒に飲んでいる人たちの笑顔が浮かんでいました。

それはやっぱりお金では買えません。

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昔、祖父が「金で済むことなら、金で済ましなさい」と言うのを聞いたことがあります。

当時、私はそれをすごく嫌な気持ちで聞きました。

でも、祖父は昔、自分がお金で苦労したせいか、大学進学希望者への奨学金を出したり、移動図書館を作ったり、と、何かと「教育」に貢献した人でもあり、人望もありました。

いま少しは、祖父の言葉がわかるような気がします。

「お金で済まないもののほうが、より大切で尊いこと」

それを、もしかしたら祖父は言いたかったのかもしれません。

ばか高いワインをわざわざ飲まなくても、コンビニコーヒーを笑顔で一緒に楽しく飲める友人はもう居るのです。


「たった三億のために人を殺すなんて…」

深キョンの言葉は、真実です。

運転手付きのリムジンに乗って、シャンパンを飲みつつ、泣きながら帰っても、やっぱり真実です。

あー、だからあのドラマを父は好きだったのかもしれないな、と思います。
(ま、深キョンファンだったとも言えますが…)


ちなみに、その問いをして来た友人もじーっと真剣に考えた末に結局、

「子供のために貯金しておく」とぽそっと言いました(笑)

人は、案外、欲にまみれるようでいて、ちゃんと愛に溢れています。

一億円なくても、足りすぎるほど足りていた自分に、なんだかホッとして、何故か笑ってしまいました(笑)

そう言えば、今この時だけの桜の美しさも、お金では買えませんね…。


きれいごとを言うわけではなく、

この世は、人生は、貴重な尊いもので、きっと溢れています…。


うつつ