こんにちは。
桜水現実(オースイうつつ)です。
亡き父が入院していた頃、楽しみにしていたドラマがありました。
「富豪刑事」
深キョンが超が付く大金持ちのお嬢様の刑事役で、リムジンで職場や現場に乗り付け、
キラキラにデコったネイルとお嬢様ファッションで捜査をし、
謎解きの後は、(全てが大金がらみの殺人なのですが)、毎回犯人に向かって、とてもとても悲しそうに、
たった三億のために人を殺すなんて…
と、涙と深いため息をつきながら、リムジンで帰る。
そんな刑事。(その時々で、五億だったり、十億だったりします)
小市民の上司や同僚は、毎回イラっと来て、「勝手に帰るなー」と叫ぶ、、、と言う感じのコメディ。
父が水戸黄門を観るようにして、手を叩いて喜んでました(笑)
懐かしい…(笑)
☆
先日、友人(男性)から、
「一億当たったら、何に使う?」と聞かれました。
久々のベタな質問です(笑)
実はずっと昔ですが、
取引先のお金持ちの社長さんから、「三億当たったら何に使う?足りますか?(笑)」と接待の食事の時に聞かれ、
ワインで酔った頭で真剣に考えた末に、
「ぎりぎり足りると思います」と答えた覚えがあります(笑)
今回も、その時の感じで、「一億なんて、すぐなくなっちゃうんじゃない?」と答えました。
で、真剣に考えてみたんですが、、、
まず第一に超現実的に「あ、家のローン完済だな」と思いました。
そして、次を考えた時に、、、
あれ?と気が付いたことがあります。
私が真に欲しいものは、ほとんどはお金で買えるものではありませんでした。
たくさんセッションがしたいな、と思いました。
でも、それは当然必要として下さるクライアントさんありきであって、
それはお金で買えません。
母をファーストクラスでヨーロッパに連れて行きたい!と思いました。
でも、母はたぶんもう体力的に温泉を好むでしょうし、
そもそも、それだったら、今すぐにでも出来るのです。
しかも、たぶん私の真の願いは、「母とゆっくり一緒に過ごす喜び」であり、
ポイントはそこなのです。
それなら、一億円待たなくても出来る。(もちろん、あればもっと出来るけど)
海外に移住したい!とも思いました。
でも友達が居ないと、少しさみしいな、と。
私の友達は、もしお金を出しても、自分の好きな生活がありますから、一緒に来てはくれないでしょう。
これは、私が無欲な人間だと言いたくて書いているのではないのです。
それどころか、嫌になるほど欲だらけです(笑)
「三億がギリギリ足りた」あの頃に比べて、全部手に入れたと言っているわけではないのです。
全然何も手に入れてないし、むしろ経済状況だってまだまだです。
ただ、欲の本質が少し見えるようになったのかもしれません。
何かをお金で繕って買ったとしても、付随するものがあってこそで、その付随は実はお金では買えなかった、、、と言う事実や、、
たぶん、取って付けたような現実の、
そこで感じるであろう「虚しさ」みたいなものが、
先にわかるようになったのかもしれません。
「何かを欲しいと思う時、人はそのものではなくて、手に入れた時の感情や体験を求めているだけだ」と言われています。
本当にそうですね。
☆
ちなみに、「三億でギリギリ足りた」あの頃は、
ワイン人生でしたので(笑)、ロマネコンティを大人買いしたらすぐ失くなるとか、五大シャトーを、とか考えていましたが、
その時も一緒に飲んでいる人たちの笑顔が浮かんでいました。
それはやっぱりお金では買えません。
昔、祖父が「金で済むことなら、金で済ましなさい」と言うのを聞いたことがあります。
当時、私はそれをすごく嫌な気持ちで聞きました。
でも、祖父は昔、自分がお金で苦労したせいか、大学進学希望者への奨学金を出したり、移動図書館を作ったり、と、何かと「教育」に貢献した人でもあり、人望もありました。
いま少しは、祖父の言葉がわかるような気がします。
「お金で済まないもののほうが、より大切で尊いこと」
それを、もしかしたら祖父は言いたかったのかもしれません。
ばか高いワインをわざわざ飲まなくても、コンビニコーヒーを笑顔で一緒に楽しく飲める友人はもう居るのです。
☆
「たった三億のために人を殺すなんて…」
深キョンの言葉は、真実です。
運転手付きのリムジンに乗って、シャンパンを飲みつつ、泣きながら帰っても、やっぱり真実です。
あー、だからあのドラマを父は好きだったのかもしれないな、と思います。
(ま、深キョンファンだったとも言えますが…)
☆
ちなみに、その問いをして来た友人もじーっと真剣に考えた末に結局、
「子供のために貯金しておく」とぽそっと言いました(笑)
人は、案外、欲にまみれるようでいて、ちゃんと愛に溢れています。
一億円なくても、足りすぎるほど足りていた自分に、なんだかホッとして、何故か笑ってしまいました(笑)
そう言えば、今この時だけの桜の美しさも、お金では買えませんね…。
☆
きれいごとを言うわけではなく、
この世は、人生は、貴重な尊いもので、きっと溢れています…。
うつつ
