昨日の午前中、恵比寿まで映画を観に行って来ました。
前々からお友達に教えていただき、絶対観たいと思っていた映画。
「Song of the Sea」ホームページ
アイルランドに伝わる神話を元に作られたお話だそうです。
アニメってすごいですね。
絵がとても幻想的で美しく、神秘的な「歌」のメロディや歌詞と重なって、あっという間にその世界に入って行きました。
☆
このお話のなかで、人の悩みや苦しみ、悲しみを取り除いて、瓶に入れる魔女が出てきます。
その魔女がそれを始めた動機も、悲しみと辛さからなのですが、
彼女自身も、その不安定な部分を瓶にその都度取り除きつつ、生きています。
ここで、不思議なのは、その取り除かれた者たちが、最後には「石」になってしまっていることです。
そこには、喜びや楽しさだけが残っていそうなものなのに、、、。
石になっているのです。
そこから、感じたことがあります。
悲しみ、辛さ、痛み、苦しみ、、、
そういうものは、結局、心の一部分ではなく、それがあってこその「心なのだなぁ」と。
喜びや楽しさとそれら(お話のなかで「取り除かれた」もの)は、切り離すことは出来ないのでしょう。
どちらかだけを取り除かれると、石になってしまうほどの無感情になってしまうのかもしれません。
悲しみ、辛さ、痛み、苦しみ、、、
それらはきっと喜びや楽しさと同等に「尊い」ものなのでしょう。
それらすべての要素があってこその私たちの「心」であり、
だからこそ、人生は全体を通したときに、「楽しめる」ものなのかもしれません。
この物語のように、冒険に満ちた人生。
「勇気」は「恐れ」がないと生まれません。
そして、その前の「希望」「願望」「夢」がないとそもそも「恐れ」は生まれません。
「悲しみ」は「損失」がないと生まれませんし、「損失」はその前の「大切さ」が無いと生まれません。
誰かが「人は死があるからこそ、精一杯生きていける」と言いました。
その意味が少しわかったような気がしました。
この映画は、どこか郷愁を誘う音楽と共に、長い魂の旅をさせてくれたような気がします。
登場人物一人一人は、すべて、私の心の中に居る人たちであり、
この物語は、すべての登場人物が一つに溶け合って、「私」を教えてくれるような気がします。
そこには、二極端と思える要素で成り立っている心が、
実は一つに溶け合っていたんだなぁ、と言う実感があり、しっとりとした驚きがありました。
ちょうどいろんなことを考えていたタイミングであったのですが、
「だから私はこのままで良いのだ」と言う安堵をもらいました。
「今」の人生の冒険を、恐れながら、勇気を出しながら、力一杯していればいい。
そう、心はまるごと全てて、愛おしい私なのです。
☆
そして、また、
悲しさとか辛さ、痛みや苦しさとか言うものも、ちゃんと最後には、喜びに溶け合っていくのだ、と言うことを、
晴れ晴れとした登場人物たちの笑顔が教えてくれます。
観る方によって、きっと何かを思い出させてくれる映画だと思います。
是非是非☆ご覧ください☆
追伸 このくらいは「ネタバレ」ではないですよね?(笑)
うつつ
こちらは劇中歌です。
こちらは、予告編です。