「ナンバースピリットの内緒話 ~数秘より~ その1」より


その1はコチラ


このお話は、「数秘術」からヒントを得て書いたものです。


数秘の妖精の性格は、数秘術上の性格と考えられるほんの一部であり、まったくもって、すべてではありません。


ろうそく2

☆☆☆

そうして、皆は手を繋ぎ始めた。



「1」が好奇心の塊みたいに、目を見開いて寄ってきて、手を差し伸べると、
「2」の双子が手を繋いだまま、一歩一歩確かめるようにして近づいて、その手を受け取った。


不思議なことに、「1」の手を受けた途端に、双子は重なり一人となる。


平均台の上から大袈裟にダイブするようにして、「3」が楽し気にやってきて、「2」の少し怖がりな手を、ぱしっと少し乱暴とも言える仕草で、でもしっかりと受け取った。

そして、「4」が少し固い表情で、「3」の手をしっかりと握り、頷く。

そこへ「5」がやってきて、間違えたふりして「1」を掴もうとし、そのまま少しステップを踏んで、リズミカルに「4」の手にたどり着いた。

そこへ「6」が穏やかに手を伸ばし、「5」の手を握り、微笑みかける。

「5」の目が少しだけ泳いで、本当は少し緊張していたことがわかった。

「7」がその長い帽子を目深に被りなおして、ジャングルジムからたっぷり時間をかけて降りて来て、その澄んだ瞳でまっすぐに「6」の手の元にやってきた。
そして、子供にしては、紳士的にその手を受ける。

1.2.3.4.5.6.7が揃い、満足気に笑いながら、「8」がそのふっくらとした左手で、「7」の手を取り、「1」の手を右手でとろうと伸ばしたまさにそのときに、

その間が白く光って、そこにまた一人現れた。

真っ白な少年、いや少女かもしれない。どちらとも言えない顔をして、白く光っている。

大人?いや子供かもしれない。

その額の第三の目のところに、「9」という数字がぼんやりと現れては消える。

そして、「9」は黙って、「8」の左手をとり、「1」の右手を取った。

彼ら全体が、それはそれは眩しく銀色の円となり、そしてまた「0」が浮かび上がる。

彼らは、一つの輝く「0」となった。

そして、その円の中央にピンク色の大きな大きな卵が現れた。

「あれは何かしら?」誰かが問いかけ、「あれは可能性」と誰かが答えた。

「あれは可能性?」と誰かがまた問いかけ、「あれは意図」と誰かもまた答えた。

そして、心の公園は、ひとつの世界となった。

もう、真っ暗ではない一つの輝く世界を作り上げた。


暗闇はいつの間にか、光を迎えた。


そこから虹が生まれた。

7色ではない、9色の虹が生まれ、その色が一つに溶け合い、ただただ輝く光の線となった。

そして、遠くへ、出来るだけ遠くへ、伸びて行った。
行先を知っているかのように、まっすぐに伸びて行った。


終わり

★数秘の出し方★
あなたの生年月日を1の位になるまで足してください。
例)1971年1月14日生まれ → 1+9+7+1+1+1+4=14=1+4=5
他にも11や22、33、44とぞろ目もありますが、ここでは足し合わせたもののみを書いています★