昔、父が入院していたころ、
私のお誕生日にこう言いました。

「お誕生日おめでとう。
うつつちゃんは、いくつになったんね?」

私が、その時の年齢(もうおばちゃん域でしたが)を言うと

父が一言ぽそりと溜息と共に言いました。

「早いね~」

そして付け加えました。

「やりたいことはやらないかんよ。
あんたもそうこうしてたら、すぐにお母さんの歳になるよ」

その時の父の顔、病院の乾いた空気…
その身も蓋もない言葉と共に、すべて覚えています。

退院はもう出来ない入院でしたが、父はまだ希望を持っていました。

でももしかしたら、少し諦めを感じていたのかもしれません。

本当に月日が経つのはとても早くて、

少年隊がいつの間にか「おっちゃん隊」になり、
少女隊もたぶんどこかで「おばちゃん」してる。

いつか、Hey!Say!Jump!も「跳べない平成」になるのでしょう。

人生は本当にあっという間。

当たり前のことなのですが、やりたいことを全部やりたい。

でもなかなかそれも叶わない、、、

それも人生。

だから人生を小さく小分けにして、
◯◯代単位にして、
それを一年単位にして、
一年を半年単位にして、
半年を一ヶ月にして
一ヶ月を一週間にして
一週間を一日単位にして

その都度、満足の行くやりたいことを全うしていこう…

そんな風にいつの頃からか考え始めました。

一足飛びにうまく行けばいいけど、なかなかうまくは行かない。

だから小分けにしてみるか、と。

でも、これもなかなかうまく行かない。

だけど、時々キラリと光る祝福があって、
その時ばかりは、ほおを紅潮させて笑います。

でも、そんな風に生きようって、
それなりに努力しても、
結局「いつの間にか」また歳をとっています。

たぶん、永遠にその繰り返しかも知れないけれど

ただ時折、歩いてきた道のりをじっくり振り返って

君は素晴らしい!と自分を褒めてあげることはとても大切だと思います。

今がどんな状況であろうと、
過去がどんな失敗をしてようと、
必死で時間の経過について行って、
頑張ってきたのだから。

生きているだけで、
生きてきただけで素晴らしいと本気で思います。

だって、生きると言うことは、それだけで出会う痛みも悲しみも全部引き受けて、

また喜びや楽しみを見つけて、それで洗い流してきているのだから。

そう言えば、父は、そのあと言いました。

「うつつ、頑張りなさい。僕も僕なりに頑張ったんだよなぁ」と。

そそ、私も私なりに頑張っています(^^)

あちこちにおでこをぶつけながら、
私なりの道を私なりに歩いています。


うつつ



image