キャサリン ジェンキンスと言う歌姫のCD 「Living a Dream」の中に
「おおいなる世界」と言う歌がある。
Canto della terra と言うのが原題で、直訳すると「大地の歌」。
この歌は私がひどく落ち込んだ時のカンフル剤のようなものだ。
初めてこの曲を聴いたのも、やっぱりひどく落ち込んでる時で
原因は覚えてないが、「もうぎりぎりだ」と思っていた。
何気なく聴いたのに、鳥肌がたったのを覚えている。
勘違いしないで欲しいんだけど、
この曲は決して優しいメロディではない。
決して、ヒーリングミュージックではない。
むしろ聴き込むほどに、人生の孤独を感じる。
荒れた何もない赤茶けた土地に一人で佇んで、
自然の冷たい風にただただ吹かれている感じ。
でも、そこはすべてが粗野で手加減がなくて
だからこそ、生き抜いている自分の
孤独の強さを感じる。
腹の底から、勇気が湧いてくるのだ。
勇気?ではない。
勇気よりももっと図々しい力そのもの。
ライオンの雄叫びみたいに荒々しくて本能的なもの。
裸足で大地を踏みしめている感じが
大丈夫、と自分に言ってくれる。
大丈夫。
裸足で大地を踏んでる限り大丈夫。
どうせ、人は結局いつの時代でも、裸足で生きなくてはならないのだ。
歌詞は、翻訳をみると、
そう、わかっている
愛しいひとよ
ふたりが一緒にいられるのも
わずかばかりの時
と言う出だしになっている。
人が生きている時間は、本当にわずかばかりの時だ。
愛する人と一緒に居られる時間も。
でも、きっと全てはそれだけではない。
今ここで、私は終われない。
終わってはいけない。
彼女の歌声が、あなたの心の真ん中に一直線に入ってきて
あなたが大切にしていた部分が無防備になってしまったら
そうして荒れた土地に佇む自分が見えたら
きっと力をもらえるとおもう。
私のひそかな常備薬である。
桜
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