和歌山ラーメン回顧録 | 大崎裕史オフィシャルブログpowered by Ameba

和歌山ラーメン回顧録

■和歌山のラーメン屋さん(1998年4月28日)

大阪出張のついでに和歌山へ行って来ました。(^^ゞ

4/28だったので、仕事終了後和歌山へ向かい、1泊して計9軒。
1泊した割には、少なかったなぁ、と反省。(笑)
以前、「井出商店」「○繁」(伏せ字ではない)「○山」を経験済み。

和歌山到着が19時。まずはホテルにチェックインし、身軽になり行動開始。
駅から遠いところが多いので、バスを有効に使い、この日は夜しかやってない
お店を中心に綿密に計画を立てたのでありました。

1軒目は今回の目標店の中でもかなり遠い、「○木」へ。
乗るバスを間違えたのか、終点からも随分歩く。
少々迷ったこともあり、30分近く歩いただろうか。やっと見つかりました。
しかし、、、、、“臨時休業”の張り紙が・・・・。(;_;)(;_;)(;_;)

都内では、何度となく経験しているが、和歌山まで来て、しかも、遠いんです、ここ。
ちょっとキレてしまいました。タクシーは必要最低限に、と決めていたものの
綿密な(笑)計画も諦め、もうタクシー使いまくりです。(爆)

事実上の1軒目「大福軒」。
カウンター7席、テーブル18席。メニューは中華料理店並に豊富。
中華そば450円を注文。細麺ストレートは自家製、だが柔い。
風味が不慣れな苦手なにおい。スープは、そんなに悪くはないと思うのだが
このにおいが食欲を妨げる。なんだろう?最後までわからない。
また、デフォルトで入る胡椒がかなり多めでつらい。チャーシューはまあまあ。
う~む、さっきの怒りがまだ収まらないからか、あまり満足できず。

タクシーを呼んで(この辺りは捕まらない)次に。
移動中、運転手さんと旨いラーメン屋さんがないかどうか話をする。
「この前、日本一になった“井出”があるよぉ。地元じゃ、なんで日本一か
 わかんないんだけどねぇ、、、、。」他にないかどうか聞いたが
出てくるのは「駅ビルの地下のトンカツは旨い!」とか「“たけやす”という
居酒屋は安くて旨い!」という話ばかり。聞いた人が間違ったかな?

2軒目は「○三(マルサン)」
「○三(まるさん)」というお店(後で行く)もあるから和歌山は不思議。
井出出身と言うことで地元にも人気のお店。
カウンター4+8席、テーブル7席、座敷6席。メニューは少なく、
中華そば500円と特製(チャーシューが多い)とそれぞれの大盛りだけ。
中華そばを注文。麺がかなり細くかなり柔い。チャーシューは薄いバラ肉。
これは旨い。特製にすれば良かったなぁ・・。スープは、ちょっと私には
薄い。味濃いめで麺固めで頼めば、かなり美味しく食べれるかも。
そうは言いながらも、後を引くスープ。帰ろうと思いながらも何度か
スープを啜ってしまった。(^^ゞ 明るくていい雰囲気のお店であった。

そう言えば、ここに来る時と3軒目に行く時にタクシーで「○木」の
前を通ったが、ホテルに帰って地図を良く見たら、いずれも遠回り。
東京から来た人間への嫌がらせか?(笑泣)

3軒目「○宮(まるみや)」
看板には“元車庫前”の文字が。和歌山には“車庫前系”と“井出系”が
あるらしい。テーブル27席。
メニューの右端は何故か“もやしそば”だ。(笑)しかも、ご飯物や単品も多い。
でも右から2番目の中華そば550円を注文。
細麺ストレート麺柔い。こうも麺柔が続くといい加減、麺固めで頼みたくなる。
他のこれまでの中華そばと比べて、醤油色が強い。しかもかなり濃い。
しかし、何故か味が薄い。お湯というと言い過ぎだが、実に薄い。
う~む、メモはこのことしか書いてない。思い出そうと思っても何も思い出せない。
(笑)

タクシーもちょっと使い過ぎかな?と今度は歩く。
歩けそうな距離だと思ったからなのだが、結構、遠かった。
途中で「カルピスシュークリーム新発売」の看板に反応して
思わず買って食べてしまった。(笑)

4軒目「○三(まるさん)」
さっきの「マルサン」とは全く別のお店。ホント、紛らわしい。
違いは、カタカナとひらがな。(笑)
こちらは、屋台のような雰囲気を強く漂わせている狭いお店。
テーブル8席、カウンター6席。しかし、メニューは意外と豊富で
変わったメニューもある。ホルモンラーメン、特注ラーメン、激辛四川風など。
ここの麺は、かなり固めであった。博多ラーメンの麺固め位(抽象的(笑))固い。
スープは、東京で食べる屋台ラーメンのよう。化調も同様(笑)。
和歌山でこういう味に出会うと意外性があるが、東京では食べ慣れている味。

この後、ホテルでしばし休憩。

23時過ぎにTVでも紹介されたという(見ていない(;_;))「○豊」へ。
なんと言ってもここの注目は、お店の傾き。(爆)
向かって左側に大きく沈んでいる。カウンター4+4の狭いお店だが
単品メニューなどがあり、小料理屋風。
中華そば550円を注文。カウンターに丼をそのまま置くとスープがこぼれるので
左側に添木を置く。初めての経験(笑)。
しかし、このお店、傾きだけが自慢(?)ではない。旨いのだ。
これまで、和歌山で食べた中では(8軒目)一番旨い。
麺も程良い硬さであったし、スープもいわゆる和歌山風だが味も濃いめで私好み。
一気に完食。なかなか美味しかった。

この後、「○イ」というお店に行く予定であったが、タクシーで「○豊」へ行く途中に、
そそるお店を発見したので飛込しようと探す。
道を勘違いしたようで、約30分程して、ようやく発見。
お店の名は、「角八」。今風のスナックを改造したようなオシャレな雰囲気。
しかし、お店にいたのは老夫婦だった。(笑)
あ~あ、外したかなぁ、、、と少し後悔。
メニューは中華そばと大盛りのみ。出てきたのは和歌山風ではない。
まず目に付くのが、小さめなチャーシューの数、12ー3枚はある。
厚みもあるので値段の割にはお得。しかし、このチャーシュー、
少々酸味があり、味のバランスが悪い。
そして、スープは、なんと和風。鰹の効いた日本そば風で、太めのそうめんの
ような麺なのでかなり違和感アリ。しかし、なんともユニークなお店ではある。
スープももう少しで完食しそうだったので、不味いわけではない。
チャーシューの味付けと麺の改良でかなり面白いお店になりそう。

ここで、就寝。翌日は、11時に行動開始。まず、営業時間のわからなかった
「○高(マルタカ)」へ電話。「やってます」というのでタクシーで駆けつける。
しかし、開いてない。「○高」というお店は、数軒あるようなので間違えたか?
と再度、電話。まだ準備中のようだったが、無理に入れてもらう。
ここは、中華そばではなく、“ラーメン”であった。
他の「○高」とは一切無関係で、ここは“ここ”だけらしい。
他の「○高(まるたか)」は、兄弟(家族?)でやっているらしい。
ここのご主人は、他にお客さんがいなかったこともあり、よく喋った。
『和歌山の昔の中華そばは旨かったが、2代目・3代目になって、ダメになった。
旨味調味料の味になってしまっている。その方が、手軽で儲かるけど、
うちは、それはしない。こうして(と寸胴の蓋を開け、見せてくれる)ちゃんと
トンコツを朝から炊いている。本当は11時開店なんだけど、ちゃんとスープが
出来てから開けるので、いつも12時近くなっちゃうんだよ。(朝4時から
炊き出しているらしい)お店は、赤字なんだよ。全部自家製で、材料を
ケチらないから、、、。こいつが(奥さん?)大学のドクターをやってるから、
なんとか、食っていけるけどねぇ。この前、TVで井出が日本一になっていたけど
うちの方が旨いと思うんだよなぁ・・・。』
ようやく、ラーメンが登場。おおっ、旨そうだ。ん?チャーシューがでかい!
大きいばかりではなく、厚い。しかも、柔らかい。これは旨い。これが3枚も。
麺は、やや太めのストレート麺でコシ有り、スープと絡んでこれまた旨い。
で、このスープがまた、良くできている。口ばかりじゃないなぁ。(^^ゞ
甘みも強いので好みが分かれるところかもしれないが、私にはドンピシャ。
いやぁ、実に旨かった。難は、少々胡椒がきつすぎたくらいか。
もちろん、完食。チャーシューのボリュームがあるので結構、腹一杯。
満足度も高い。このまま、東京に帰ってもいいくらい。(^^ゞ

次はトンコツラーメン「楓屋」へ。
ここも“ラーメン”であった。メニューはラーメン650円、大盛り800円。
チャーシューメン850円、大チャーシューメン1000円の4種類。
テーブル16席、カウンター6席。
このお店、緊張感が感じられない。冷水器のスイッチが入っていなくて、水がぬるい。
出てくるまでに時間がかかる割には、常連と話をしている。
この日は、めちゃくちゃ熱い日だったが、エアコンが入ってない。(ないかも?)
やっと出てきたラーメンは、こってりドロドロのトンコツスープ。
ゴマが入っており、ゆで卵1/2とチャーシュー、メンマ。
しかし、麺は、ぶよぶよ。6人前を一緒に作ったようだ。しかし、その6人は、
バラバラに入ってきている。あとで、麺を追加したのでは?(疑惑)
理由は不明だが、私の所に来た麺はぶよぶよでまったく好みじゃない。
せっかくのスープではあるが、麺との絡みも良くなく、ダメ。
スープは、そこそこ煮込んでいるようなのだが、残念。当然、完食も
しなかったので、骨髄が残っているかどうかも未確認。
ちゃんと作れば、旨いんじゃないかなぁ・・・・。

続いて歴史のある「○京」へ。
入口が狭い。私ですら、かがんで入らねばならないほど。
メニューは中華そば500円のみ。入口にある厨房がやたら狭い。屋台並。
出前が頻繁にあるようなので、入口近くというのは、便利そうだ。
メンマがちょっと酸っぱい。珍しく、このメンマは残した。
中位の太さのコシの強いストレート麺。つらいほどにコシが強い。
ゆっくり食べて、後半にちょうど良い固さになる。出前用にその固さにしてるのか?
スープは、濃いめの醤油スープ。やや、しょっぱい。醤油が強すぎるかなぁ。
魚を少し感じる。昔の味を良くも悪くも引っ張ってきているような印象。

ここで、根性がなくなって東京へ戻ることにした。帰るとなったら締めはパフェ。
あれ?ここは、前に和歌山に来たときにもパフェを食べた所だ。(笑)
東京まで特急と“のぞみ”を使って、4時間。近くはないなぁ、、、。疲れた。(^^ゞ