20日(木)、初めての試みの「メディカルテックアワー」が開催されました。
この催しは私が膝の手術で7月に入院したとき、
「怪我をしたあとの治療やリハビリも大事なことだけれど、
怪我をする前に、自分の体の状態を知りケアすることが、
怪我を未然に防ぐことになり、長くスポーツを続けることができる」
という、その“当たり前”のことに改めて気づかされ、
入院・手術した、横浜市鶴見区の佐々木病院の
膝の整形外科の専門医である石川大樹副院長はじめ、
リハビリを担当する理学療法士(Physical Therapist=PT)の方々にお願いし、
今回の実現となったものです。
この日の参加者はスクールのメンバーや
自分の所属するチームのメンバー、
それにAndo、Take、Haruのコーチら含め、12名が参加しました。
参加したメンバーは、病院に到着後、
理学療法室で体を動かしやすい服装に着替え、
はじめに、石川先生からは今回のメディカルチェックの趣旨説明と、
PTからはメディカルチェックの手順の説明が行われ、
そしていよいよメディカルチェックが開始。
石川先生ほか、9名のPTが検査を担当
検査項目は、
A.診察
B.血圧・脈拍測定
C.関節の柔軟性測定
D.筋肉の柔軟性測定
以上の4つ。
事前にチェックシートに氏名・年齢・身長・体重、
それにこれまでのスポーツ歴とそこでの怪我の履歴をシートに記入し、
それを持って各検査ブースを回ります。
各ブースで同時に検査が行われ進行もスムースに
血圧が正常か、不整脈ではないか、
内科的検査も重要なチェック項目。
この日、2人の高血圧気味の人への指導も
関節が固いと怪我も起こりやすくなります。
膝の他、手首、背骨、肘、肩、足首、腰などの
関節の柔軟性をチェック
この日は、主に下半身の筋肉の柔軟性をチェック。
検査の結果、筋肉が柔らかすぎる人、
逆に固すぎる人には、対処法も指導されました
石川先生による問診や触診は、普段の診察とほぼ同じ内容。
チェックシートをもとにこれまでの怪我のこと、
現在の体の様子(痛みはないか、スポーツ中に不具合はないか)
などを克明に聞き、触診しながら怪我の回復状況や
現在の体の状態をチェックします。
膝前十字靱帯の緩みを計測する機器、KT-1000を使ってみたところ、
前十字靭帯を損傷している人も判明しました。
触診の仕方も、普段の診察と同じ。
この日まで不安を抱えていたメンバーも
「これなら大丈夫でしょう!」という
先生の声で一安心。
逆に「一度MRIを撮ってみたほうが……」
というアドバイスを受け、
通院することを決心した参加者も
すべての検査を終え、最後に石川先生からの総評。
回収したチェックシートを見ながら
名前を挙げ、各自の結果や今後どうしたほうがいいかなど、
質疑応答を含めながら、次の対処法などをアドバイスしてくださいました。
今回のメディカルチェックの開催について、
私の個人的な感想としては「成功!」と捉えています。
この手の催しを「成功!」と表現するのは不謹慎なのかも知れませんが、
怪我の予防のために病院を活用することができる、
ということを知っただけでも、我々には嬉しい“発見”でした。
今まで病院は怪我や病気を患ってから行くもので、
怪我の予防のために病院を利用するという発想は、
ほとんどの人が持っていなかったのではないでしょうか?
つまり、健常な人には病院は「敷居の高い」ところでした。
しかし、石川先生は、特にスポーツをする人や健常な人に
「病院の敷居を低くしたい」と考えてくださり、
今回のメディカルチェックのお願いも快諾してくださいました。
そして、PTの先生方にも事前に諸々の準備をしていただき、
病院の終業後にも関わらず、多数のPTの方々のお力添えによって、
スムースに検査を進めていただくことができました。
今度は、私たちがどう病院とつきあっていくか、
自分のスポーツライフを長く楽しむために、
病院をどう活用していくかを考え、それを実行に移す番です。
今回、メディカルチェックを受けたことで、
ドクターやPTの方々との距離感はかなり縮まったように思います。
今後長くスポーツを続けるために、
多いに病院を「活用」してもらいたいと思います。
今回のメディカルチェックを契機に、
次の機会をまた是非設けいたと考えています。
残念ながら今回参加できなかった人は、次回の参加を期待します。
以上、「メディカルチェックアワー」のご報告でした。
by massy