リクエスト114個目!



というリクエストです!







由依side

最近、私は困っていることがある


理  「あ〜君!これ落としたよ?」

  「え、あ、ありがとうございます!」

理  「名前なんて言うの?」

  「え、あ、森田ひかるです」

理  「じゃあちょっと貸して」

理  「ん、名前書いてあげる森田ひかるっとはい!これで落としても顔覚えたしすぐ届けられるね!」ポンポン

森  「っ///ありがとうございます!」

理  「ううんじゃあね」


また別の日には

理  「由依〜お待たせー来たよ〜って、由依のお友達?可愛いね!名前は?」

由  「理佐さん!!」

理  「ごめんごめん笑じゃあまた今度ね!あ、LINEでも交換する?」



私は1個上の先輩渡邉理佐さんと1年付き合ってるんだけど見ての通りタラシなんです


私の友達とか1年生にまで手を出していてほんとに困っています


理佐さんは学校一のモテ女だけあってみんなすぐに理佐さんに落ちるんです



美  「由依ちゃんも大変な彼女持ったな〜」

由  「ほんとにだよぉ」

保  「ほな保乃が由依ちゃんもらっちゃおかな〜」

由  「っ!保乃先輩?」

保  「やほ!今日一緒に帰れないから先に帰ってて〜って理佐から伝言」

由  「わざわざありがとうございます〜」

保  「理佐もほんまこんな可愛い子おんのにアホやな〜」

そう言って犬を撫でるみたいにわしゃわしゃしてくる保乃先輩


美  「保乃先輩、理佐先輩に言っといてあげてくださいよ〜」

保  「言うとくな〜ほなバイバイ」




もういっそ保乃先輩のこと好きになれば良かった


でもやっぱり理佐さんがなんだかんだ1番好きなんだ


気持ちよさそうに目を細めて擦り寄ってくる姿、無邪気に笑う顔、リードしてくれるかっこいい姿、その全部に惚れたんだ



でも最近ほんとにタラシが酷すぎる



美  「そうや由依ちゃん最近土生君と仲良いよな〜」

由  「なんか風紀委員一緒で今も席隣だし仲良くなった」

美  「土生君かっこいいよな〜」

由  「ふふ、ほんとに好きだね土生君」




そしてある日、風紀委員の仕事の集まりで土生君と一緒に歩いていると前から理佐さんが女子たちに囲まれて歩いてきた


由  「ニヤニヤしすぎだっつーの」

土  「あ、そういえば由依今日暇?」


するといきなり土生君が肩を組んできてしかも呼び捨てで呼んできた



由  「え?土生君?」

土  「シー、黙ってノリに乗ってくれ

由  「え、あ、うん暇だよ」

土  「じゃあ教室残ってて」

由  「うん」






理佐side


理  「あ、由依だ」

茜  「由依ちゃん可愛いよね〜」

理  「茜?」

茜  「怖い怖い笑私には友香がいるから笑」

茜  「でも最近土生君と仲良いよね〜」

理  「その土生って言うやつ何者?」

茜  「2年で今1番モテてるらしいよ〜」

理  「ふーん」

茜  「理佐も由依ちゃんのことちゃんと見とかないと取られちゃうよ〜」

理  「うっせ!」



でも最近由依が冷たい気がする


抱きついても暑いって言って剥がされるし、目も合わないし、LINEも遅いし


ほんとに私に冷めちゃったのかな


ある日


群がってくる女子たちに囲まれながら歩いていると前から由依と土生がいた



理  「あ!由……」

土  「あ、そういえば由依今日暇?」

由  「え、あ、うん暇だよ」



由依に声をかけようとしたら急に土生が由依の肩に手を回して通りすぎて行った



呼び捨てで呼ぶような仲になったの?


由依がどんどん離れていっちゃう


手を伸ばしてもだんだん遠くに行っちゃう


茜の言ってた通り、ほんとに由依が取られちゃう



茜  「理佐どうしたの?」

菅  「なんか由依ちゃんが土生君と肩組んで歩いてたらしい」

茜  「あーなるほどね」

茜  「おい!理佐!しっかりしろ!」

理  「もううるさい黙って」

茜  「そうやってウジウジするから由依ちゃん取られちゃうんだよ」

理  「黙れって言ってんだろ!!」

菅  「ちょ!2人とも落ち着いて!」

理  「はぁ」

茜  「ほんとにこのままでいいの?」

菅  「由依ちゃんほんとに取られちゃうよ?」

茜  「由依ちゃんにも理佐しかいないと思うけどな〜」

理  「っ!ごめん!2人とも!行ってくる!」

茜  「そうこなくっちゃー」



由依がいる教室に走ると、由依と土生がいた



理  「由依っ!」

由  「っ!理佐さん」

理  「あんたが土生?由依に手出したら許さないから」

土  「へぇ〜よく言えますね、自分は他の子にいっぱい手出してるのに」

理  「っ、なんだお前てか手出してないし」

土  「殴ってもいいですよ」

由  「っ!やめて!理佐さん違うの!土生君はそんなんじゃない!」

理  「は?」

由  「土生君は理佐さんが嫉妬して私に振り向いてくれるように仕向けてくれただけなの!」

理  「っ」

由  「理佐さんタラシだし、モテモテだから不安で……」

土  「理佐さん、もう大事な人泣かしちゃダメですよ?」



そう言うと土生は教室から出ていった



理  「由依」

由  「っ、ごめんなさい」

理  「はぁ〜良かった」

由  「え?」

理  「土生に由依取られちゃうと思って心配したんだからね!」

由  「ごめんなさい」

理  「でも私も不安にさせてごめんね、私は由依しか興味ないから、由依以外愛せない」

由  「理佐さん」



由依の頬を流れる涙を親指で拭ってあげる


理  「ほんとに私は大バカ者だね、大事な人をこんなに泣かせて、恋人失格だよね」

由  「そうですよ、もう不安にさせないでください」

理  「っ、うん」


そっと由依を抱き寄せると背中に手を回してギュッと抱きついてきた


理  「もう絶対に不安にさせない、もう由依を離さないって誓うからもう一度チャンスをください」

由  「ふふ、最初から理佐さんしか見てません」



由依の小さな唇を親指でなぞって、吸い付くようにキスをした


もう離さないように何度も




終わり






読んでくださってありがとうございました!