由依side
なんで泣いてんだろう
てかもうこんな時間か
教室には先生はいなかった
鞄を取り、学校を出た
家に帰ると珍しく静かだった
リビングに行くと誰もいなかった
どうせ男とどっか行ってるんだろうなと思って特に気にすることはなかった
部屋に戻ってスマホを弄っていると乱暴に玄関を開ける音がした
帰ってこなくて良かったのに
母 「由依!降りてきなさい!!帰ってるんでしょ!」
もうなんだよ
由 「な…え、」
下に降りるとそこにいたのは母と見知らぬ男の人だった
由 「誰」
母 「今日からあなたのお父さんよ」
男 「由依ちゃんだよね?よろしくね」
由 「…」
その男は気持ち悪い笑みを浮かべた
部屋に走って戻った
あんなやつがお父さん?
マジふざけやがって
その日は眠れなかった
次の日の朝私の部屋がノックされた
ガチャ
由 「っ!!」
扉を開けると昨日のあの男だった
男 「おはよう良く眠れたかな?」
扉を閉めようとすると向こうも扉を引っ張っていて閉めさせてくれなかった
由 「なんですか!」
男 「昨日の態度はお父さんに対して良くないよね?」
由 「きもい」
男 「酷いなぁ」
由 「離して!」
すると隙間から男の足が伸びてきてお腹を蹴られた
由 「うっ」
その男は部屋に入って来るなり私を殴りつけた
由 「うっ!」
理佐side
今日小林さんは休んでいた
家に電話をしてみたけど出なかった
理 「あっ、守屋さん!」
守 「はい?」
理 「小林さんの家知らない?」
守 「知ってますけど」
理 「教えて!」
守 「え、あ、はい」
守屋さんに小林さんの家を教えてもらい小林の家に来た
ピンポーン
インターホンを鳴らしても全然出てこなかった
けど家の中はあかりがついていた
もう1回押してみるも物音ひとつしなかった
諦めて引き返そうとした時、玄関を開ける音がした
振り向くと小林さんの姿が
理 「小林さん!」
駆け寄ると私の方に倒れ込んで来た
理 「小林さん?」
顔を覗き込むと酷く腫れていた
理 「っ!」
続く
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読んでくださってありがとうございました!
今暗いんですけど、この先をお楽しみにしてください笑