由依side



今日はいつもより早く目が覚めた


家にいてもすることがないのでいつもより30分ほど早く学校に行くことにした











学校に着くと、熱心に練習している朝練の生徒たちしか学校に来てなくて教室には誰もいなかった


まぁそりゃそうか


誰もいない教室がとても心地よかった





誰の席か分からない窓側の1番後ろの席に座って頬杖ついて朝練の様子をぼーっと眺めていた




理  「あれ?小林さん?」

由  「っ!」


またこいつだ


理  「早いね」

由  「…」



そのまま無視して教室を出た



理佐side




朝、教室に行くと窓の外を眺めている小林さんの姿があった


話しかけると肩をビクッと震わせた


そりゃぼーっとしてる時に急に話しかけられたら誰でもびっくりするよね笑



理  「早いね」


そう言うと何も答えず教室を出ていってしまった



それから昼になっても小林さんは教室に戻ってくることはなかった




昼休みに小林さんの所へ行こうと屋上へ向かった



屋上の少し重い扉を開けると、なんとも無防備に仰向けで気持ちよさそうに寝ている小林さんがいた



近づいても全然起きない



しゃがんで小林さんの顔を眺めた


とても綺麗な顔、長いまつ毛、プルっとした唇



思わず見とれてしまった


スヤスヤと眠る彼女の唇に自然に目が行ってしまう


唇に触れようとした時小林さんの目が開いた


理  「っ!」

由  「またあんたかよ、何?」

理  「え、あ、いや、その、えーと」

由  「はぁ」



ため息をついたあと起き上がった


理  「あ!!午後からちゃんと授業受けてね?」

由  「…」



振り向きもせず行ってしまった


私そんなに嫌われてる?



それからますます小林由依に興味を持つようになった






続く



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読んでくださってありがとうございました!