三年寝太郎 | アイリッシュハープ弾き歌い♪ 柏恵子のブログ

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ソプラノ歌手、アイリッシュハープ奏者です。
兵庫県加古郡稲美町在住。
アイリッシュハープと歌の教室『音の葉〜木洩れ日和〜』主宰。

本当に大切なものは目に見えない。
かけた時間、込めた想い。
日々丁寧に、大切に。
愛を癒しの音色に乗せて♪

寝つきが悪い時にYouTubeで色々と聴きながら寝るのですが、「まんが日本昔ばなし」を聴くのが好きです。


昔々のお話なので、

みんな着物を着ているし、藁葺き屋根の家だし、食べるものは畑で育てていたり、山や川でとってくる。

電気やガスはない。


今では考えられない暮らしだけど、

ちゃんと生活していて凄いなぁと感心してしまいます。


蛇口をひねれば水が出て、

食べるものに困るなんてこと、今はないですから。


実際、親が子供の頃は随分貧しかったようで、

農作業を家族みんなで手伝い、

服や靴、何でもお下がりで、ボロボロになっても使っていたそうです。


そんな親からすると、まだ使えるものでも次から次へと新しいものを買って、家は物で溢れかえっている私達を見ると、なんと贅沢な、と思うことでしょう。


便利な生活。

ありがたいことですね。


昔ばなしのほとんどは、

良い行いをすれば良いことが起こり、

悪い行いをすれば悪いことが起こる。

というお話です。


誰も見ていないところでも、

ちゃんとお天道様は見ている。


宇宙の法則ですよね。




昨日、「三年寝太郎」を聴きました。


寝太郎は毎日ただゴロゴロと寝ているばかりで、村の人たちからバカにされています。


村は夏になると日照りが続き、田んぼに水がなくなり、村人達は困り果てます。


ある時、村人達は集まって話し合いました。

日照りが続くのは、寝太郎のような怠け者がいるせいで罰が当たったのだと。


そして殺してしまおうと寝太郎の家へ向かいます。


その時寝太郎は起き上がり、外へ歩いていきました。

そして、崖の上の大きな岩を力一杯押して、下に落としました。


岩はどんどん山を崩し、下に流れている川の中へ積み上がります。

川の流れは方向を変え、村の田んぼへも届きました。


寝太郎は三年、ただ寝ていたのではなく、

どうしたら村を助けることができるのか、ずっと考えていたのです。




昔ばなしでは、

三年ただ寝ていた、と分かりやすく描くことで、みんなからバカにされていた、殺そうとした、という話になりますが、


その人のほんの一部分しか知らないのに、勝手な思い込みで善悪の判断をするって、よくある話しだと思いました。


多数派が正しいと思ってしまうのもそう。


今世界で起こっていることも、

どちらか一方が悪、という簡単なことではない。


強く平和を願うからこそ、

ちゃんと知ること、考えることがとても大切。



バカにされてもいい。

少数派でもいい。

人から三年寝ていると思われてもいい。



自分自身に恥じないように生きたい。



徳は孤ならず、必ず隣あり。