寝つきが悪い時にYouTubeで色々と聴きながら寝るのですが、「まんが日本昔ばなし」を聴くのが好きです。
昔々のお話なので、
みんな着物を着ているし、藁葺き屋根の家だし、食べるものは畑で育てていたり、山や川でとってくる。
電気やガスはない。
今では考えられない暮らしだけど、
ちゃんと生活していて凄いなぁと感心してしまいます。
蛇口をひねれば水が出て、
食べるものに困るなんてこと、今はないですから。
実際、親が子供の頃は随分貧しかったようで、
農作業を家族みんなで手伝い、
服や靴、何でもお下がりで、ボロボロになっても使っていたそうです。
そんな親からすると、まだ使えるものでも次から次へと新しいものを買って、家は物で溢れかえっている私達を見ると、なんと贅沢な、と思うことでしょう。
便利な生活。
ありがたいことですね。
昔ばなしのほとんどは、
良い行いをすれば良いことが起こり、
悪い行いをすれば悪いことが起こる。
というお話です。
誰も見ていないところでも、
ちゃんとお天道様は見ている。
宇宙の法則ですよね。
昨日、「三年寝太郎」を聴きました。
寝太郎は毎日ただゴロゴロと寝ているばかりで、村の人たちからバカにされています。
村は夏になると日照りが続き、田んぼに水がなくなり、村人達は困り果てます。
ある時、村人達は集まって話し合いました。
日照りが続くのは、寝太郎のような怠け者がいるせいで罰が当たったのだと。
そして殺してしまおうと寝太郎の家へ向かいます。
その時寝太郎は起き上がり、外へ歩いていきました。
そして、崖の上の大きな岩を力一杯押して、下に落としました。
岩はどんどん山を崩し、下に流れている川の中へ積み上がります。
川の流れは方向を変え、村の田んぼへも届きました。
寝太郎は三年、ただ寝ていたのではなく、
どうしたら村を助けることができるのか、ずっと考えていたのです。
昔ばなしでは、
三年ただ寝ていた、と分かりやすく描くことで、みんなからバカにされていた、殺そうとした、という話になりますが、
その人のほんの一部分しか知らないのに、勝手な思い込みで善悪の判断をするって、よくある話しだと思いました。
多数派が正しいと思ってしまうのもそう。
今世界で起こっていることも、
どちらか一方が悪、という簡単なことではない。
強く平和を願うからこそ、
ちゃんと知ること、考えることがとても大切。
バカにされてもいい。
少数派でもいい。
人から三年寝ていると思われてもいい。
自分自身に恥じないように生きたい。
徳は孤ならず、必ず隣あり。