山口元気×ランバー・ソムデートM16 part3 | おおおかのボクシングBLOG

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そして、このキック界の一つの歴史的な一戦のゴングが鳴った。

開始して、最初に仕掛けたのは山口元気。
山口元気は、随分とがっちりした正統派のムエタイフォーム。
そこから、コンパクトな右ローを牽制する。
そして、得意の左ミドルをかます!
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それをあっさりと受け止めたランバーは、両の手を広げてみせる!
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「一つ受け止めたよ。じゃあ、こっちも仕掛けるね♡」って感じがするのだが、
その後にランバーが仕掛けた技が右ロー!
この踏み込みの深さ!
このダイナミックな姿勢!!
その初速から終速に向かう伸びるスピード!
躍動感!!
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この一発で、会場はどよめく!
「うわー、これなんだよランバーは!」って会場のファンはみんな思ったんだろうな。

この一発から、山口元気のセコンド陣から、
「元気!そんなもんだよ!そんなもんだよ!」
とハッパをかけているが、内心は「ヤベェー、こいつ!」って思っていただろう。

山口元気は、気負いすぎて堅くなってた?
今まで、日本のトップ選手がランバーに食われてきた現実に堅くなってた?
大一番の大きな舞台に緊張して堅くなってた?

そうじゃない!
明らかに、次元の違いを見せつけられたランバーの一発のスピードにビックリして試合にならない硬直状態に陥った!!

それもあるが、目の前に対峙するランバー・ソムデートM16という男が漂わせる空気、
空間、
重圧感、
威圧感が別次元だったのだろう。
その大一番とかいう舞台云々の問題ではなく、軽量級のベストで戦うランバーはそれほどまでに恐ろしい存在だった。

山口元気ももちろん意地がある。
左ローを放つ。
だが、それを受け止めたランバーは、
「へぇー、もっと打ってこいよ♡キカナイヨ♡」と自らの足を叩いてアピール!
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そして、ランバーは頭のスイッチを入れて、パンチ・キックを織り交ぜた決まった感じのないコンビネーションで煽る。
その回転が、また速いのなんの!!

山口元気は、自らを鼓舞して「しゃあぁー!!」と一声あげて、
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前に出ての左ミドル(テッサイ)そして、膝蹴り(テンカオ)を刺す。
正に、基本を大事にしたコンパクトな攻撃を一つずつ放つ。

が、ランバーはそこから手を出さないでジリジリとプレッシャーをかけてロープ際へ追い詰めていく。
山口元気は、そこをこらえて「あー!!」ともう一度気合を入れて左ストレートを放つ。

浅めにヒットしたのだが、多分だ。
この一発で、ランバーはスイッチが入った!
いや、入れてしまった!!
とにかく、この後のパンチ・キックを織り交ぜた強烈すぎるコンビネーションを打つ!撃つ!
というより、野獣性を解き放つ!!という言い方が相応しいか?
それが、とにかくカッコイイ!!

1度目のダウンシーンが、この日見せてなかった左のアッパーで致命打を与えて右のフックのフォローでダウンを奪う。
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山口元気は、気力が残っていた。
立ち上がる。
そこからのランバーは、強弱の効いた左アッパーと右の角度を変えたコンビで煽りまくる。
その山口元気の姿を見ると、
ハリケーン・竜巻に巻き込まれ、飲み込まれたかの様だった。

「自然の力の前には、人間の力は無力だ」
なんて言葉を聞くが、そんな状況を人間が人間に対して行っている。

とにかく、ガードを固める事しか出来ない山口元気。
起死回生で一発打とうとした山口元気のパンチに、
ランバーは左フックのカウンターを浴びせて、そこから左アッパーと右のパンチのコンビネーションの連打の前に混乱したかのようなダウンをする。
そこから立ち上がる山口元気は、足元もおぼつかない。
完全に虫の息だった。
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ランバーは詰める、パンチの連打から右ローで、とどめを刺した。
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明日で、なんとか最後にしようと思います。