一年以上も狭いケージに入れっぱなし、散歩はもちろんのこと、部屋の中を歩き回ることさえさせてもらえなかったチワワちゃん。
の写真見てもわかるように、前脚が曲がってしまっています。
飼い主さんいわく、ずっとケージの中で前脚をまるめていたからだと。
え?どーゆーこと?
ケージにいる時の写真を送ってもらって、「あぁ…そーゆーことね」と、言ってることの理解はできたけど…
聞いただけでは「ネグレクト!?」と思われても仕方ない状況。
「そうせざるをえなかった」事情があったとしても、やっぱりあってはならないこと。
このままではいけないということは飼い主さんも分かっていて、できればこの子を幸せにしてくださる方に託せれば…でもどうしたらいいか分からなくて…と。
チワワちゃんなんてすぐ里親さん見つかりそう。
でも状態が状態なだけに…苦戦するかも。
でもなんとかしてあげなきゃ。
最初の写真見ての通り、前身の毛もありません。
数年前に皮膚疾患で医療にかけたけど、治療を中途半端で終わらせてしまったとのこと。
後で分かったことだけど、当初は顔の毛もなかったくらいの症状だったらしい。
畜犬登録なし、狂犬病ワクチンなし、フィラリア予防なし…
でも何年も何年もずっと可愛い家族として暮らしていた。決して愛情がなかったわけじゃない。そう思う。
だからこの子が幸せになることを願って手放す決心をした…のだろう。
別の方法を選んで飼い続けるという道もあるのだから…と飼い主さんともお話しし再度確認を取ったけど、幸せにしてくださる方をみつけていただけるのならお願いしたいと。
ならばチワワちゃんのためにも早く今の状況から解放してあげなきゃ。でも猫だらけの我が家、どーすんだよ
さぁどうしよともがいたところ、知人経由でチワワちゃんを希望している方がいるとのことで、その希望者さんに繋いでくださるという方(仮にNさんとします)をご紹介いただくことができました。
みんな早くレスキューしてあげなきゃ!って気持ちで、あれよこれよと超特急でお話が進み、数日後には第三者立ち会いのもと(なんてカッコいい言い方してみたりしてw)、所有権を放棄していただき、チワワちゃんを引き取ってきました
その足でそのまま病院へ。
血液検査やら健康診断やら一通りやるべきことはやっていただきました。
脚は、ちょうど曲がってるところが丸くボコっとなってるので、初めは獣医さんから腫瘍かも!?との言葉も出ましたが、レントゲンを撮ったところ、脱臼なのか骨折だったのかもう判断できる状態ではなく…あまりにもひどく、獣医さんも絶句してしまったほど。
完全に90度(それ以上?)に曲がってずれた状態ですでに固まってしまっていて、おそらく治らない(治せない?)んじゃないかと。
痛かっただろうね…
痛いのも気付かれずずっと放置されてたんだね
皮膚の方は以前かかったカルテを確認することができ(飼い主さんは3年くらい前って言ってたけど実際は5年も前だった)、今はカルテにあるような以前の症状は見られず、環境が変われば毛は生えてくるだろう兆候はあると。
痒がってる感じがみられるのだけど、それも環境のせいもあるので、この場ですぐに治療はなし。
というか、里親候補さんもNさんも県外の方なので、治療が必要だとしても、今ここで始めてしまうと中途半端になってしまうので、Nさんから全て引き受けるから何もしなくていいよーと有難いお言葉をいただいたので、最低限の診察だけにして、検査結果などそのままNさんに引き継ぎ。
シャンプー、トリミングも済ませ、Nさんに引き渡すまでの数日間は我が家でお世話。
里親さん対応から今後の治療のことまで、さらにお見合い失敗した場合もその後のことは全て引き受けるから心配しないで!というNさん!
本当に嬉しい限りです
良いご縁を繋いでくださって本当に感謝なのに、Nさんに繋いでくださった知人にも、引き受けてくださったNさんにも、チワワちゃんを助けてくれてありがとう!と逆に感謝の言葉をいただいてしまいました。
もちろん、飼い主さんからも…
大丈夫。幸せになるよ。
すでにNさんには引き渡し済み。
あとは良いお返事が来ることを祈るばかりです。
チワワちゃんがいなくなって寂しいけど、今まで何もできずにいて後悔ばかりです。これからは幸せになってほしいです。
と。
間違いなく幸せに繋ぎますからね
手放す決断をしてくださってありがとう。