11年 | 同じ空の下から

同じ空の下から

野良さんのTNRとか子猫の保護とか里親探しとか、一応保護活動的なことやってるので、そんな日々の活動のことや保護猫のこと(たまに愚痴や心の叫び)。

『福島イコール原発』になってしまっているけど、原発被害の前に、3月11日その当日、福島県沿岸では想像を絶する津波が襲った。


その津波から住民を守るため、自らの命をかけて避難誘導にあたったお巡りさんがいた。


そのお巡りさんたちはパトカーごと津波にのまれてしまい、若いお巡りさんは行方不明のまま…
その辺りの津波は最大21mだったとも言われている。




被災したパトカーはその地区に残されていたけど、その後警察署の隣の公園に移動し、東日本大震災の震災遺産として屋外展示されていた。


その公園の前は何回も通っていたのにいつも素通りしてた。


今はその公園から昨年開館したアーカイブミュージアムに移され展示されている。





11年目となるその日の前日、公園の、パトカーが展示されていた場所で手を合わせている方がいた。
そっか、慰霊碑があるんだ。


それを横目に、パトカーに手を合わせてこようびっくりマークそう思い立ってミュージアムに行ってきた。






実際に目の前にして、手を合わせるのを忘れ、ただただその姿に立ちすくんでしまった。

じっと見つめることしかできなくて…
しばらくその場から離れられなくて…




津波が押し迫って緊迫している中、いくら警察官としての使命感とはいえ、恐怖であっただろう。




この日から特別展も開催されていて、そっちの展示物の中にはこの殉職してしまったお巡りさん関連のものもあって、そこでまた動けなくなってしまった。
(特別展の展示物は撮影禁止)



警察官だって、親も子もある。

警察官だって普通の人間である。




警察官に限らずだけど…
いろいろ思いが巡ってしまった。






そして…


ここでこれ見るとは思わなかった。






『動物もまた、被災者だったのです。』





黙祷






※福島県動物救護本部の活動は終了し、三春シェルターは現在福島県動物愛護センターになってます。