名古屋駅に降り立つ。
まだ暑い。関東と比べると、体感では5℃くらい違うんじゃないかと思うほどだ。
今日はアジア大会の前日。
駅に着くと、さっそく大会のポスターが出迎えてくれた。
いよいよ始まるんだなと、いやでも気分が高まる。
大会の告知では、愛知・名古屋を舞台に9月19日から開幕とされている。
しかも、明日からはシルバーウイーク。
そのせいか、ホームはいつも以上の人、人、人。普段ならサラリーマンが目立つ時間帯なのに、今日は家族連れや学生の姿も多い。さらにインバウンド客らしき旅行者もあちこちで見かけ、駅全体がどこか落ち着かない。
改札を出ると、空気がさらに変わる。

銀の時計前では、大会スタッフらしき人たちが慌ただしく走り回っていた。待ち合わせの名所として知られるあの場所も、今日はいつもののんびりした雰囲気ではない。
名古屋駅の銀の時計は、普段から人が集まる定番スポットだけに、その慌ただしさが余計に目立つ。
そして、やたらと警官が多い。
JR改札前にはお立ち台が置かれ、その上から警官が周囲を鋭く見回している。何事もないのが一番なのだが、大きな大会を目前に控えた駅は、どうしても物々しい空気になる。
華やかな国際大会のポスター。
浮き立つ連休前の人波。
その一方で、張りつめた警備の空気。
いつもの名古屋駅なのに、今日はまるで別の顔を見せていた。

祭りの前の高揚感と、警戒の緊張感。
その両方が入り混じる、なんとも独特な前日である。











