アライ(ALLY)の見える化について | 大野もとひろオフィシャルブログ Powered by Ameba

アライ(ALLY)の見える化について

 

アライとは、英語で「同盟」や「味方」を表す言葉で、性的マイノリティ、LGBTQを理解し、支援している人、または支援したいと思う人を指します。

私は、あらゆる人に居場所があり、誰一人取り残されず、個性が発揮できる社会を実現するため、「共生社会プロジェクト」を掲げて、LGBTQの支援に取り組んでいます。

自分がLGBTQ当事者であることを公表していない人も含め、様々な困難を抱えていると言われているLGBTQの実態を把握するため、令和2年度に、無作為抽出した18歳から64歳までの県民15,000人を対象とした調査を実施しました。

調査は、対象者自身の性的指向や性自認について質問するとともに、直面する困難や精神的につらい経験、行政に対するニーズ等に関して行いました。

その結果、回答者5,506人のうちLGBTQは184人で、私たちの身の周りに3.3%、約30人に1人の割合でLGBTQが存在していることが分かりました。

LGBTQの抱える様々な困難や精神的負担を軽減するために、LGBTQに関する理解を促進し、アライを増やすとともに、アライがLGBTQの周りにいることを「見える化」する必要があります。



そのためこのたび、アライであることを表明していただくための「コバトン&さいたまっちマグネットステッカー」を作成しました。LGBTQのシンボルカラーである6色のレインボーを活用したデザインで、10月20日から配布します。

A4サイズの半分のA5サイズ(縦21センチメートル、横15センチメートルの大きさ)です。

このマグネットステッカーは、LGBTQの研修を受講、または、埼玉県作成のLGBTQに関する啓発資料を読みLGBTQを理解した県民や企業等のうち、希望する方に配布します。

県民向けの研修は、オンラインによる一般公開でLGBTQ県民講座を開催しています。LGBTQ当事者を講師に迎え、LGBTQの基礎知識や抱える困難をわかりやすく説明しています。

また、LGBTQの基礎知識ガイドや対応ハンドブックを作成しています。現在、埼玉県ホームページで公開していますので、県民の皆様にもぜひ御覧いただきたいと思います。

企業向けの研修は、今後、公正採用選考人権啓発推進員を選任している県内事業所約3,000社等を対象にLGBTQ研修を予定しています。企業向けパンフレットの作成も予定しています。

マグネットステッカーの申込みはメール、FAX等で受け付けますが、詳しくは人権推進課のホームページをご覧ください。
LGBTQも含めて、あらゆる人に居場所があり、個性が発揮できる社会を実現するためには、埼玉県はもとより、企業、県民にもLGBTQに関する正しい理解を広め、カミングアウトできないLGBTQも含めて安心して生活できる環境づくりが極めて重要です。

ひとりでも多くの方にアライになっていただくとともに、アライのマグネットステッカーを掲示して支援の意思を表明していただきたいと思います。