リスク表の運用と疫学調査の重点化について | 大野もとひろオフィシャルブログ Powered by Ameba

リスク表の運用と疫学調査の重点化について

 

埼玉県ではこのところ連日1,000名以上の新規陽性者が発生している中、確保病床数1,678床に対して、現在入院患者は1,007人で、病床使用率は60.0%となりました。また、入院調整においても48時間を超えても入院先が決定できない方が9日時点で6名います。

病床使用率が60%を超えたことから、埼玉県の入院調整本部では、かねてよりお示ししていたとおり、リスク表においてスコア6点以上の有症状者を優先的に入院させる運用に切り替えます。これは入院が必要な方を確実に入院できるようにするためです。

埼玉県のリスク表は基礎疾患などの重症化リスク因子に加え、現在の症状をスコアに反映する仕組みとなっています。酸素投与が必要となる中等症Ⅱ以上の患者は現在の症状から6点以上で入院となります。一方、酸素投与の必要がない中等症Ⅰの方に関しては、BMI30以上など重症リスクありの場合に入院対象となります。

したがって、このたび国が示した「入院対象となる重症化の恐れがある中等症以上の患者」の基準よりも、埼玉県は、より丁寧な基準を定めていますが、仮に国の基準を提供した場合には、埼玉県のリスク表においても入院対象となり、ほぼ同等の基準を運用することとなります。

また、これまで保健所で実施してきた疫学調査に関しても、入院調整に必要な事項、陽性者の周囲の方の健康状態の把握、陽性者との接触歴などの項目を絞った疫学調査の重点化を図ります。

医療現場の皆様には、第3波以上の患者受け入れをお願いして応じていただいているところですが、これ以上新規陽性者数が増え続けると、さらに深刻な事態を招きかねない状況になります。

県民の皆様にはこれまでに再三、感染予防対策への御協力を要請してきたところではありますが、改めて感染対策の徹底をお願いします。特に、家庭内感染において初発となっていることが多い20-30歳代の若年層の方には、マスクなしの飲酒を伴う会食や野外活動、カラオケなどの遊興施設の利用や大規模イベントへの参加を自粛していただきますようお願いします。